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甘えではない、辞めるべきケースとは?
退職前にすべきこととは?
甘えではない、辞めるべきケースとは?
新卒で辞めることが『甘え』になるのではないかと、心配している人もいるかもしれません。しかし、場合によっては甘えではなく、むしろ辞めた方がよいケースも存在します。新卒でも我慢をせず、辞めるべきケースを三つ解説します。
ブラック企業に勤めている
劣悪な労働環境で働いている場合は、退職をすべきといえます。ブラック企業の特徴には、以下が挙げられます。
- 長時間労働が常態化している
- 残業代や給与が正しく支払われない
- 有給や休みを取らせてもらえない
新卒は他の会社で働いたことがないため、今の会社の条件が一般的だと思ってしまうこともあるでしょう。しかも、先輩社員が当然のようにそれを受け入れているなら、なおさらです。
しかし、ホワイト企業では、上記のような問題はほとんどありません。少しでも会社の状況がおかしいと思ったら、退職を検討してみることをおすすめします。
パワハラなどが横行している
昨今、問題視されるようになったパワハラが、未だに横行している会社は辞めるべきといえるでしょう。業務上の指摘とパワハラは別物であり、業務と関係のないことを理由に不当な扱いをすることや、人格否定はパワハラに当たります。
パワハラを我慢し続けると、うつなどの疾患を患ってしまう可能性があります。うつになると回復にも時間を要し、自分の生活やキャリアに影響を及ぼすでしょう。
パワハラを受けているなら、我慢せず職場を離れることを検討しましょう。
仕事の継続で病気になる可能性が高い
新卒の人なら、早く仕事を覚えるために毎日必死で働いていることでしょう。しかし、大きなストレスにより心身が疲弊している場合は要注意です。
例えば、会社に行くことを考えると体調が悪くなってしまったり、休日に何もやる気が起きなかったりする場合もあるでしょう。もしそのような状態が続くと、うつ病になってしまうリスクがあります。
会社を辞めることは自分を守ることであり、逃げることではありません。自分の体を第一に考え、手遅れになる前に対処することが重要です。
退職前にすべきこととは?
これまでの内容を踏まえて、退職を検討した人もいるでしょう。そのような人に向けて、退職前にやっておくべきことを三つ解説します。
転職の目的をはっきりさせる
まずはなぜ転職をするのか、その目的をはっきりさせましょう。目的を明確にせず転職活動をすると、また同じミスマッチを起こす可能性があります。
同じ失敗をしないためには、会社を辞める理由や会社への不満、自分の将来像を明確にすることが大切です。自分が企業に求めることや、避けるべき企業の特徴がわかることで、自分に合った企業を見つけやすくなるでしょう。
次の会社でもミスマッチを起こすと、より転職が難しくなってしまいます。まだ若手とはいえども、慎重に転職先を検討することが必要です。
退職する根拠を用意する
転職活動の面接において、退職理由は必ずといっていいほど聞かれる質問です。そのため、相手を納得させる退職理由を用意しておく必要があります。
退職理由をまとめる際は、ネガティブな内容にならないように注意しましょう。『給与が低いから』『仕事が合っていないから』などを理由にすると、自社も同じ理由で早期に辞めるのではないかと思われてしまう可能性があります。
退職理由は自分の将来のキャリアプランと結びつけるなど、ポジティブなものを用意することで、採用担当者に好印象を持ってもらいやすくなるでしょう。
転職の準備や活動を始める
退職を考えたら、退職前に転職活動を行いましょう。
退職後に転職活動を行うと、その間の収入がストップしてしまいます。転職活動が難航したときは、貯金が底を尽きたり、焦りから冷静に会社を選べなかったりするでしょう。
しかし、退職前なら収入が確保されているため、時間をかけてじっくりと企業を選ぶことができます。万が一、今の会社を退職すべきでないと判断したときも、後戻りが可能です。
必ずしもすぐに会社を辞めなくてもよい状況なら、現職を続けながら転職活動をすることをおすすめします。