クルマ乗りであれば、世界最速、という言葉にロマンを感じてしまうもの。そんな思いに駆られて実際に世界最速に挑んだチューナーは数知れず…。今回はそんなチューニングカーに焦点を当ててみましょう。
世界最速にリアリティを感じられるかどうか。あくまでも市販車ベース、そして公道も走れる、というところにこそロマンがあるチューニングカーといえるのではないでしょうか。
レーシングマシンの方が実際速いですし、最高速に挑むのは「特殊な」車両が多いのも事実。でもロケットエンジンを搭載して「音速に挑戦」というのはあまりにもリアリティがないのも事実。もっと身近で、凄まじく速いクルマ、というものにこそ、私達が最もロマンとカタルシスを感じるところなのではないでしょうか。そんな世界最速を目指したチューナー、マシンを紹介してみましょう。
(画像は1991年にボンネビルで421km/hの当時の世界記録をマークした、JUNオートのZ32です)
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クローズド最速市販チューニングカー ポルシェ•911(tuned by 9ff)
【動画】9ff 「GT9 Vmax」
クローズド最速市販チューニングカー ポルシェ•911(tuned by 9ff)
2004年にイタリアのナルドサーキットで388.0kmを記録し、当時最速のマクラーレンF1の386kmを破ったのが、9ffの手掛けた996GT3のチューンドカー、9f-V400です。
9ffとは、かつてRUFの開発主任であったヤン・ファットハウアー氏が立ち上げたチューニングメーカーで、「911で最高速度400 km/hを達成する」という理念を掲げています。
実際に、2008年には「9ff GT9」によって最高速度409 km/hを記録して、そのメーカー理念を達成しておりますし、2012年には「GT9 Vmax」を発表、なんとこのマシンは最高速437キロをマーク!そのお値段は1億3000万~だとか…。