アジは「止め」の釣り。と聞くと、特にビギナーの方は「?」となるはずだ。そもそも「止め」ってなんだ?ルアーフィッシングってリールのハンドルを巻きながらアクションを加えて釣るんじゃないのか?……という声も聞こえてきそうだが、アジングはそうではない。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
アジングのセオリーは「巻き」ではない
アジングで、アジがリトリーブ(巻き)では釣りにくいワケを説明しよう。
「止め」今のショアのアジはこのアクションに限る。というか、ノーアクションだ。
「アジングはボトムをとってリフト&フォール」このやり方は、少し前のもの。アジがフォールに反応が良いが、ボトムをとって巻き上げて落とす必要はない。ボトムは根魚になりやすいし、根掛かりしやすい。ただ、この古典的な誘いにハマる群れもいるのは確かである。
アジングのセオリーは、今は、レンジを5、10、15くらいの三段階に分けて、一定に引いてくることだと言われる。筆者も、そのようにレンジを刻んで見るのがベターな釣り方だと思う。しかしレンジの見方・引き方は「リトリーブ」ではない。あくまで「止め」だ。
「止め」とは何か?
「アジはリトリーブではない」の本題の前に少し話がそれるようだが、では「止め」とは何かを解説しておきたい。「止め」とは、投入したリグが任意のレンジを外れない、ぎりぎりの重さまでヘッドを軽くして、あとはラインスラックを張らず緩めずの状態を保ち、振り子の要領でこちら(釣り人側)まで戻ってくるのを、ただ待つだけの所作だ。このとき、サオを上にゆっくりと差し上げるようにすると、レンジキープしやすい。
じっくりと横にレンジをさびいたら、ラインスラックを取ってちょんちょんと軽くアクションをつけ、そのあと同様の動作で、アジのバイトを待つ。