リフトアップの限界は軽で2.0m、登録車で3.8m
では、日本の公道を走る(車検を取得している)という観点からリフトアップを考えると、どこまで車高を上げることができるのでしょうか。そこには保安基準や車両の規格が関わってきます。まず軽自動車でいえば、軽自動車規格において車高の上限は2,000mmと定められています。また小型車(5ナンバー車など)も上限は同じく2,000mmです。
軽自動車から一足飛びに3ナンバーにすることは難しいこともあり、軽自動車のままでリフトアップするのであれば全高2,000mmが上限になるのです。たとえばスズキ・ジムニーの全高はカタログ値で1,725mmですから、公道を走れるリミットとしては275mmまでリフトアップが可能ということになります。
ちなみに軽1BOX車はノーマルで1,900mm前後の全高となっているので、それほどリフトアップする余地はなかったりするのです。
一方、3ナンバー車などの登録車の場合は事情が異なります。こちらは全高のリミットは保安基準で『長さ12メートル、幅2.5メートル、高さ3.8メートル』と定められています。つまりナンバーをつけて公道を走れる限界は全高3,800mmということになります。
さすがに、ここまで高くするのは尋常な改造ではありませんので、なかなか上限に達するということはなさそうです。またリフトアップをしたクルマで車検をクリアするには、後方から追突されたときに床下に入り込まないような「突入防止装置」が必要になることもあります。
その高さはクルマによって異なりますが、いずれにしても突入防止装置(保安基準では地上700mm以下と規定されています)が最低地上高に影響してしまうのです。
文・山本 晋也/提供元・CarMe
【関連記事】
・車用キズ消しおすすめ12選!車のキズを消そう【2020年版】
・【2020年版】お金がなくても乗りやすい国産スポーツカーおすすめ10選!平均中古価格も掲載!
・ポルシェに認められたネクセンタイヤ…オールシーズンタイヤ”エヌブルー4シーズン”を飯田裕子氏が徹底解説
・119.9万円から...大人気SUVのトヨタランドクルーザープラドの中古購入をおすすめする理由と評価
・「燃料残量警告灯(ガソリンランプ)」が点滅しても、あと50kmは走行できるって本当?