美容に良い、ダイエットに効くなどと言われているファスティング。実際にはハードルが高そうで、意味が無いという意見もありますが、どのように行うのが正しいのでしょうか?本記事では、ファスティングの効果が出る正しいやり方を解説し、ダイエットなどに役立てていただきます。
目次
そもそもファスティングってどんなもの?
ファスティングは無駄?意味ないと言われる理由とは
そもそもファスティングってどんなもの?
ダイエットの仕方は色々とありますが、有酸素運動や筋トレなどが真っ先に思い浮かぶところ。そんな中で、ファスティングというやり方があるのをご存じでしょうか?
固形物を摂取せず消化器官を休ませる行為
ファスティングというのは、日本語にそのまま訳すと「断食」という意味になります。英語で断食や絶食といった意味を持つ「fast,fasting」が語源となっていて、簡単に言えば数日間食事を摂らずに、ダイエット効果を狙うというものです。
本来の目的は、痩せるなどのダイエット効果ではなく、内臓を休ませることです。食事を摂る事で働いている消化器官を、意図的に食事摂取を行わないようにする事で、内臓を休ませ、他の臓器へとエネルギーを行き渡らせるのです。
ファスティングの種類
一口にファスティングと言ってもいくつかの種類があり、例えば「1日ファスティング」があります。準備期1日、断食1日、回復期1日を設け、断食中には白湯やスムージーなど、水分のみを取ります。
続いて「3日ファスティング」があり、3日間の断食を行います。準備期を2日設けて胃に優しいものを摂取しておき、1日晩と同じく水分のみを摂取します。
「5:2」ファスティングという変則的な物もあり、1週間のうち5日間は好きな食事をし、2日間はカロリーを制限したメニューにします。断食中は、摂取カロリーを5,600キロカロリーほどにするべきとされています。
ファスティングによって得られるメリット
そんなファスティングですが、メリットとして脂肪の燃焼効率が良い事が挙げられます。一定期間食べ物を絶っていると、体は自然と脂肪を燃焼させる方向にシフトします。ファスティングでは、これを意図的に作り出しているとも言えます。
食生活のリセットという効果もあり、これまでの悪かった食習慣の見直しにつながります。また、先に述べた通り胃腸を休ませられるので、消化器官が休息する事によって便秘解消等にも効果的なのです。
ファスティングと断食の違い
断食という意味があるファスティングですが、本家の断食とは異なる部分があります。イスラム教における修行の1つ「ラマダン」が断食に相当しますが、こちらでは水も食べ物も一切摂る事はありません。
これに対してファスティングでは、種類の中でもご紹介したように、水分のみを摂取したり、摂取カロリーを制限するなど完全に何も食べないという訳ではありません。いずれの方法でも、水分補給は確実に行う形となっています。
ファスティングは無駄?意味ないと言われる理由とは
こうして簡単にではありますが、解説を見ていると本来の目的こそ異なっていれど、脂肪燃焼に効くならダイエットにも効果があるのではないかと思われるかもしれません。ですが、どうにもそうした効果はないという意見もあります。
意味ないと言われる理由①リバウンドしやすい
その理由として、リバウンドしやすいというものが挙げられます。ファスティングを行えば脂肪が燃焼されやすくなるのは事実ですが、終了した後には不足したエネルギーを補給しようと、栄養の吸収率が上がるのです。
それゆえに、仮にファスティングで体重をいくらか落とす事が出来たとしても、その後に摂取したカロリーが脂肪に変わりやすくなるのです。短期間に体重を落としやすい方法である反面、リバウンドを起こしやすいという事です。
意味ないと言われる理由②続けにくくダイエット効果が出にくい
継続がしにくく、ダイエット効果も出にくい事も挙げられます。理想的なダイエットとは、管理可能かつ持続可能なライフスタイルを送る事だと言われています。故に、運動等を日常に取り入れるのが一般化しているのです。
対して、ファスティングで行う断食というのは、そう何日も続けられるものではありません。体重こそ減らす事は出来ますが、重要なのはそれが継続可能かどうかであり、中々難しい点をは孕んでいます。
意味ないと言われる理由③ファスティングのやり方が間違っている
通常のダイエットにも同じことが言えますが、やり方そのものが間違っているケースもあります。例えば、朝は酵素ドリンクを摂取し、昼と夜は普通の食事をするといったような方法では、単に1食分置き換えただけとなります。
1日ファスティングをするのであれば、準備期を設け、断食の日は1日通して水分のみを摂取する形にしなければなりません。単にどこかの食事を置き換えるだけでは、ファスティングの正しい効果は当然ながら得られないのです。