近年、飛躍的に向上しているのが安全装備です。エマージェンシーブレーキを皮切りに、現在ではレーンキープ走行を可能にするなど、自動運転技術も徐々に実装されつつあります。さて、現在各メーカーが用意している安全装備プロパイロットとアイサイト、ホンダセンシングですが、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。

目次
各社、開発に注力する運転支援機能
今後の自動運転技術につながっていく「日産 プロパイロット」

各社、開発に注力する運転支援機能

自動運転車技術のプロパイロットとアイサイト、ホンダセンシングって何が違う?
(画像=『CarMe』より引用)

自動車の開発といえば、運動性能や居住性の向上やパワーユニットの高効率化などが思い浮かびますが、現在、各メーカーが力を入れている技術は「運転支援機能」です。

居住性やパワーユニットの高効率化は、これからも変わらないわけですが、ある域まで収斂的進化を遂げているのも事実。一方で、これから伸びていくのが安全技術、運転支援技術であり、さらにいえば自動運転技術ということになるでしょう。

自動運転車技術のプロパイロットとアイサイト、ホンダセンシングって何が違う?
(画像=『CarMe』より引用)

現在、自動運転は、4つのレベルに定義されています。

・レベル1…加速・操舵・制動のいずれかをシステムが行う状態。自動ブレーキなどの安全運転支援システムによる。

・レベル2…加速・操舵・制動のうち複数の操作をシステムが行う状態。アダプティブクルーズコントロール(ステアリングアシスト付き)等がこれに該当する。ドライバーは常時、運転状況を監視操作する必要がある。

・レベル3…加速・操舵・制動をすべてシステムが行い、システムが要請したときはドライバーが対応する状態。加速・操舵・制動を全て自動的に行うシステム。

・レベル4…完全自動運転。加速・操舵・制動を全てドライバー以外が行い、ドライバーがまったく関与しない状態。安全に関わる運転操作と周辺監視をすべてシステムや外部に委ねる。

その先駆けともいえる日産 プロパイロットは、上記のレベル2を取得しています。ここでは、プロパイロットとそれを追従するスバル アイサイト、ホンダ センシング、といったテクノロジーをチェックしてみたいと思います。

今後の自動運転技術につながっていく「日産 プロパイロット」

自動運転車技術のプロパイロットとアイサイト、ホンダセンシングって何が違う?
(画像=『CarMe』より引用)

高速道路や渋滞などのシーンでの単調なドライビングは、非常にストレスがかかり疲労してしまいます。これを軽減させる機能がプロパイロット。

日産 セレナに搭載されて話題となった「プロパイロット」は、自動運転レベル2に合致する技術。高性能カメラと高性能レーザースキャナーが、走行している車線や前走車を高精度に算出することで、車間距離を把握し適切に加減速を行い、同一レーンでの走行をサポートします。

このカメラ、スキャナーによる探知機能で緊急時のブレーキングも行うエマージェンシーブレーキも搭載、安全性と快適性を確保した仕様となっています。

設定も簡単で、ハンドルに設けられたプロパイロットボタンを押すだけ。ブレーキを踏むと解除される設定になっています。

とはいえハンドルに必ず軽く手を添えて、とメーカーも注意喚起をしています。しかしドライバーの負担は格段に減るのが、このプロパイロットといえるでしょう。