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ソーシャルワーカーに必要な資格
ソーシャルワーカーになるための方法

ソーシャルワーカーに必要な資格

ソーシャルワーカーになるのに必要な資格はありません。ただし、高度かつ専門的な支援を行うには、福祉に関連する資格を取得しておくのがおすすめです。

次に、ソーシャルワーカーを目指す方に推奨されている、資格をご紹介します。

1.社会福祉主事任用資格

ソーシャルワーカーに必要な1つ目の資格は、社会福祉主事任用資格です。

社会福祉主事任用資格とは、福祉の事務局で働く方に求められる採用要件のこと。任用資格なので、取得の要件を満たしたあと、民間のデイサービスセンターや高齢者施設などでソーシャルワーカーとして就職することで名乗れます。

社会福祉主事任用資格は、指定養成機関を修了したり、大学などにおいて社会福祉に関する3科目以上を修めたりした場合に取得可能。年齢や実務経験などの受験資格は定められていないため、比較的得やすい資格です。

参考:厚生労働省「ページ9:社会福祉主事任用資格の取得方法」

2.社会福祉士

ソーシャルワーカーに必要な2つ目の資格は、社会福祉士です。

社会福祉士は、社会福祉専門の国家資格。身体的・精神的・社会的に困難を抱えている方の相談に乗り、問題解決のために支援を行います。

社会福祉士の資格は、全部で11個のルートから取得を目指すことが可能。実務経験や4年制大学・短期大学・養成機関など、さまざまなルートがありますが、受験資格を満たすにはいずれも計4年ほどの時間がかかります。

試験の合格率は例年30%前後。比較的難易度の高い試験なので、社会人として働きながら取得するには、効率的な学習計画を立てる必要があります。

参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「社会福祉士国家試験」

参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「社会福祉士、介護福祉士、精神保健福祉士国家試験合格発表」

参考:中央法規「社会福祉士とは?」

3.精神保健福祉士

ソーシャルワーカーに必要な3つ目の資格は、精神保健福祉士です。

精神保健福祉士とは、心に病を抱えた方のケアや生活支援、助言などを行う精神ソーシャルワーカーのこと。国家資格であり、医療・障害者福祉・行政など、さまざまな分野で活躍できます。

精神保健福祉士を取得するには、全11のルートのいずれかの受験資格を満たすことが必要。国家試験を受けるには、最短でも4年ほどかかります。

試験の合格率は2017年〜2021年の間は例年60%前後。難易度はそこまで高くはないものの、大学既卒の合格率は20%台、大学新卒の合格率は70%台なので、取得するならなるべく早めに目指すのがおすすめです。

参考:中央法規「精神保健福祉士とは?」

参考:厚生労働省「精神保健福祉士について」

参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「精神保健福祉士国家試験」

参考:旺文社教育情報センター「2021年 精神保健福祉士国家試験結果」

ソーシャルワーカーになるための方法

ソーシャルワーカーになるには、資格などの取得は不要。ただし、より専門的な支援を行うには社会福祉主事任用資格や社会福祉士、精神保健福祉士などの資格を取得することが推奨されています。

採用条件として特定の資格を指定していることも多く、スムーズに勤務先を決定するなら資格の取得も検討してみてください。