もうすでに10年前のモデルになりますが、E46の3シリーズはご存知でしょうか?

BMWに乗る。BMWが色々な意味で力を入れるていのが3シリーズですよね。その中でも、そのトップに君臨するM3。E46のM3は、CSLという特別なモデルも発売された一台、E90のM3がV8モデルになったこともあり、E46もまだまだ人気の一台で、M3は比較的よく見かけます。中古車としてもこなれてきたE46ですが、チューンドE46の最強モデルはいかに。

1.M3

BMWのモータスポーツを請け負う子会社、”BMW M GmbH”という会社。

BMWが販売するモデルの中でも、Mモデルと呼ばれるのは、このBMW Mがチューニングしたモデルを指しています。現在はM3からM6、XモデルのMなどを製造しています。

M3(現在ならM4)は、その中でも最もスポーツ色の色濃い一台。M5やM6は高性能スポーツモデルですが、それでも車重が2t近くなっており、サーキットなどで純粋にスピードを求めたモデルかと言われればそうでもありません。

そのM3は、BMW伝統の直列6気筒エンジンを搭載し3200ccで340馬力を発生します。非常に安定感がある足回りに加えて、スムーズに吹け上がる「シルキー6」、そして剛性のあるしっかりとしたボディ。これで1000万円という値付けは高いのか安いのか判らなくなってしまいます。

スムーズなシルキー6は、普段使いでも持て余すことはないものの、サーキットでも十分にパワーを発揮してくれるエンジン。車重も1560kgと決して重くはなく、走らせると非常に楽しい、それでいてタイムを縮められる一台です。

2.ALPINA B3

アルピナもBMWをベースとしたレーシングカーの製造などを行っている会社。

現在でもレース参戦など行っておりますが、BMWの高性能車を製造することでも有名です。アルピナは、元々はチューニングメーカーですが、現在はドイツ政府から認定されている「自動車メーカー」として扱われているため、BMWとBMW ALPINAは厳密には別物として扱われています。

現行のアルピナの特徴といえば、ダウンサイジングターボではなく、「Bi Turbo」と呼ぶスーパーチャージャーモデルが有名かつ特徴的なモデル。E46の頃は、B3として販売しておりましたが、NA3300cc直6エンジンです。M3よりも少し排気量が大きいのが特徴。

また、アルピナは派手なエアロは付けず、ノーマルのデザインに対して少しエアロを盛る、大人なイメージが非常に印象的ですよね。基本的な構成はM3と大きく変わりませんが、車重が約80kg軽く、排気量が100cc多くなっています。馬力とトルクはM3より少し劣りますが、ほんの少しだけ拡大された排気量と、車重がどのように影響するのかは興味深いところです。

単純に排気量が上がるとそれだけアクセルレスポンスへの余裕が生まれます。ただ、ボアxストロークのバランスが崩れるとスムーズな吹け上がりを妨げますることに…。完全な想像にはなりますが、そのあたりのバランスを絶妙にとってあり、面白い動きをするのではないかと思います。