多くの人にとって身近な数字といえば「国道」のナンバーだ。国道のナンバーで最も小さなナンバーは「1」すなわち「国道1号線」だが、最も大きなナンバーはご存じだろうか。

一番大きなナンバーは「507」号線

結論から書くと、国道のナンバーで一番大きな数字は「507」だ。国道507号線は沖縄県にあり、糸満市と那覇市を結んでいる。道路の総延長は30.3キロで、もともとは県道だった道路が1993年に国道に昇格した経緯がある。

こうした国道に関する最新情報はどのように取得すればいいのだろうか。参考になるのが、国土交通省が毎年発表している「道路統計年報」だ。

その最新版は「道路統計年報2021」で、国交省の公式サイトから「一般国道の路線別、都道府県別道路現況」というExcelデータを開くと、存在している国道の番号とともに、どの都道府県をまたがっているか、総延長などの情報が掲載されている。

ちなみに「国道1号線」は東京都から大阪府をつなぐ道路で、総延長は730.0キロとなっている。日本で2番目にナンバーが大きい「国道506号線」は、国道507号線と同様に沖縄にあり、総延長は11.7キロとなっている。

なぜ国道は459路線しか存在していないのか

国道の歴史についても触れていこう。

1952年、現在の道路上の基礎をなる「新道路法」が成立し、道路の種類が「一般国道」など4種類分類された。2022年4月時点で国道は全部で459路線ある。最もナンバーが大きな国道は「507号線」なのに、なぜ459路線しかないのだろうか。

その理由は、48路線が欠番となっているからだ。具体的には、59〜100号線が存在しないほか、109号線と110号線、111号線、214〜216号線も欠番となっている。

59〜100号線が存在しないのは、1964年の道路法の改正後、国道の追加指定の際には3桁の番号が使われるようになったためだ。そのため2桁国道は58号線が最後となっている。

そのほか、109号線と110号線、111号線、214〜216号線が欠番となっているのは、路線の統合や変更があったからだ。

意外と知られていないトリビア

この国道に関するトリビアは、意外と知られていない。一番大きなナンバーについてもそうだが、国道に欠番があることを知っている人は稀だろう。ドライブ中にこのマメ知識を披露すれば、クルマの中で自慢顔ができるかも知れない。

文・MONEY TIMES編集部

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