コロミス属の新種を2種発見!

捕獲した個体と過去の標本から、コロミス属の身体的特徴を比較し、DNAを分析した結果、新たに2つの新種が特定されました。

1つは、コンゴ独立運動の指導者パトリス・ルムンべにちなんで「コロミス・ルムンべ(Colomys lumumbai)」と、もう1つは西アフリカ・リベリアにあるウォロギジ山脈にちなんで「コロミス・ウォロギジ(C. wologizi)」と命名されています。

ひげをソナーにして獲物をハント、「半水棲ネズミ」の新種を2種発見(コンゴ)
(画像=コロミス・ルムンべ(右)、左は既存種の「C. goslingi 」 / Credit: Giarla et al、『ナゾロジー』より引用)

さらに、ナイロペガミス属の標本の頭蓋骨からDNAを採取し分析したところ、コロミス属とは近縁グループに当たることが判明しました。

同チームのジュリアン・カービス・ピーターハンズ氏は「コンゴ盆地には、この70年間ほとんど開拓されていない広大な地域があり、これらのネズミがどれほど豊富に分布しているかは分かりません。この研究は、保護すべきエリアを特定するための重要な一歩となるでしょう」と話しました。

これとは別に、半水棲のネズミは、フィンのように幅広い足先や撥水性の高い体毛など、普通のネズミと異なる点が多く、ネズミの進化を理解する上でも貴重な存在となっています。

参考文献
phys

提供元・ナゾロジー

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