こんにちは!黒坂岳央(くろさかたけを)です。
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家賃ほど、その人の価値観が全面に出てくるものはないように感じます。「家賃の目安は収入の25%」という主張が一般的ですが、多くは「収入の30%」と予算を超えた家賃を支払って生活しているようです。

「年収にあった適正家賃」など存在しない
画像引用元:ライフルホームズ(画像=『アゴラ 言論プラットフォーム』より 引用)

ライフルホームズの記事によると、「本当は20-25%に抑えたいけど、実際に住んでいるのは30%」と、理想と実情の差が浮き彫りになる格好となっています。そうなると湧き上がるのは「職場から近いが、家賃が高い物件」と「職場から遠いが、家賃は安い物件」という論争です。

Twitterにも家賃への思いの丈をぶつけることにします。

「年収にあった適正家賃」など存在しない
studiographic/写真AC(編集部)(画像=『アゴラ 言論プラットフォーム』より 引用)

年収400万円の適正家賃とは?

年収400万円の独身会社員の可処分所得は、ざっくり330万円ほど。ひと月あたりに直すと、27.5万円です。

家賃20%:約5.5万円
家賃25%:約6.9万円
家賃30%:約8.3万円

となります。家賃5万円代で都心に住むのは、かなり厳しい条件に思えますがシェアハウスを利用したり、都内でも場所と築年数によっては実現不可能ではありません。しかし、

「かなり築古」

「駅まで自転車」

「周辺環境と治安に難あり」

など許容するべきポイントが複数浮上してきます。ですが、家賃を30%まで許容すれば選択肢はかなり広がります。

私は江戸川区の築2年で駅徒歩6分の賃貸マンションに7.5万円ほどで住んでいた事があります。最寄り駅から東京駅までわずか20分ほど、新宿駅まで30分程度というロケーションでしたから「都心」と呼んでも、差し支えないない場所ではないでしょうか。

8万円出せるなら「独身者が都心に快適に暮らす」に現実的な数字ではないでしょうか。5万円台ではかなり不便さを強いられますから、年収400万の場合は家賃7-8万円というのが個人的には理想的な数字に思えます。

短距離通勤 VS 長距離通勤

そして持ち上がってくるのは、「職場から徒歩圏内の超短距離通勤か?それともより安い物件に住む長距離通勤か?」という議論です。

「年収にあった適正家賃」など存在しない
写真AC:編集部(画像=『アゴラ 言論プラットフォーム』より 引用)

私は昔、茨城県・つくば市にも住んでいた事があります。つくば市から千代田区の職場まで「茨城県→千葉県→埼玉県→東京都」と4県を通過していた事になり、電車に乗っている純粋な時間だけでも1時間半近く。ドア・ツー・ドアだと2時間ほどでした。

そうなると、会社を20時に出ると家につくのは22時。お風呂に入ったらもう寝る時間になってしまいます。また、帰るだけではなく、翌朝も早く出なければいけませんから早起きが必須、家に帰って使える時間は極めて短いのです。

翻って職場まで徒歩10分、15分という場合は状況が一変します。私は今、まさにその状況で家から会社まで車で10分ほど。18時に会社を出ても、18時10分には自宅にいることになります。朝も始業まで時間がありますから、つくば市に住んでいる時とは文字通りケタ違いの「お金持ち」ならぬ、「時間持ち」でした。