目次
3)「まぼろしの滝」はなぜ神秘的なの?
4)もう一つの魅力、それは「小富士」からの眺望
3)「まぼろしの滝」はなぜ神秘的なの?
先ずご紹介する「まぼろしの滝」が突如現われ、観ることができるのは5月中旬から6月上旬と短い間だけです。それも日によって水量と見え方が変わりますので何度も足を運ぶ方もいるようです。「この滝がなぜまぼろしなのか?」と言うと、富士山は火山岩と火山灰で覆われた休火山で、雨水や雪解け水は地面に全て吸い込まれてしまい、山肌には沢など水の流れる様子が見られないからです。
しかしこの時期この場所に「まぼろしの滝」として溶岩の山肌を縫うように豪快に滑り落ちて行く雪解けの冷たい水が現われます。見て触ってその神秘的な様子と景観を楽しむ事ができます。とは言え自然現象なので天気や雪解け状況によっては、水量がちょろちょろの日もあると須走五合目にある東富士山荘の登山ガイドさんから聞きました。
「まぼろしの滝」で見た水は再び山肌に吸い込まれますが、推定50年後には自然で育まれた「富士山のおいしい天然水」としてきっと店頭に並ぶことでしょう。

<普段はない滝が突如現れます。この日は水量もたっぷりでした>


4)もう一つの魅力、それは「小富士」からの眺望
須走登山入口の少し手前を右へ外れて樹林帯と火山灰の道を歩くこと約20分。森を抜けるといきなり火山灰に覆われ広々した台地と二つのコブのような丘が目に入ります。ここが「小富士」です。
「えっ、こんな場所にこんな素晴らしい景観があったとは!」私は度肝を抜かれました。晴れていれば眼下には山中湖や忍野八海など一望でき、振り返れば富士山の山頂が直ぐそこに姿を現します。富士山が意外と近くに見えるので何となくこのまま山頂まで登ってみたくなります。
富士山を登頂された方も準備中の方にも一度は見てもらいたいおすすめの眺望です。

<須走登山口を登山道を行かずに、右に折れます>


<小富士からみえる富士山頂>