一番手軽な社外ECU交換

ROMチューン、フルコン、サブコン…ECUを変更していくと何が変わるのか?
(画像=『CarMe』より 引用)

細かいセッティングや面倒なハッキングを経ずに、サクっとECUを社外品に交換してしまうのもひとつの手段です。

ECUが変わったとしても他のコンピューターが気にしませんでしたし、社外ECU自体もそのメーカーで入念な開発が行われたものでしたから、想定されたチューニンングの範囲内であれば安心して使う事ができたのです。

ただ、最近ではECU自体が別人になると「あなた誰?何言ってるか意味不明なんだけど?」と、他のコンピューターからクレームがついたり、基本的には純正ECUを下敷きにして開発されているので、解析しきれていない部分から思わぬ動作をしたりと、開発は大変だと聞いています。

赤ん坊から育てるようなフルコン制御

ここまでは純正ECUを生かした形のチューニングでしたが、コンピューターそのものを完全に新規で立ち上げるようなものなのが、フルコン制御です。

実際には新しいコンピューターを組んでイチからOSを作るようなものでは無いのですが、制御そのものをまっさらのイチから始めて、実際にエンジンを動かし、走りながらデータを取って調整してを繰り返すので、コンピューターだけでなくハード面の調整まで入ってきます。

どんなクルマでもこれならコンピューターチューニングできる!という反面、無茶苦茶な手間と時間がかかるために、自分でできるならともかく依頼すると非常に高額です。

普通はレーシングカーやラリーカー、完全自作のクルマなど元から手間暇かかるクルマでしかやらないのですが、たまに「このATしか設定の無い軽自動車を何としてもMT化したい」というだけの理由で、その軽自動車があと2台ほど買えそうな資金をつぎ込んでフルコン制御化する人もいます。

カネにモノを言わせられる立場なら、一番手軽で近道なのは間違いありませんが。