ニートの継続期間と就職率

ニートの割合 | ニートと就職率の関係も徹底考察
(画像=『キャリアゲ』より 引用)

冒頭で、ニートの継続期間が長くなると就職が難しくなる、とお伝えしました。

実際、ニートの期間と就職率にはどのような関係があるのでしょう。

ユーくん
長くなればそれだけどんどん「何もしていなかった」期間が長くなるってことだもんね。

ダルマちゃん
そう。だから採用担当者からの見え方がどんどん悪くなっちゃうんだよ。

ニートの就職率については正確な数字が取りづらいため、ここでは参考までにフリーターの継続期間と就職率の関係性についてお見せします。

フリーターはニートではなく、あくまでも「働いている」わけなので、就活の際にはニートよりもまだ優遇される場合が多いです。

つまり、「フリーターでこれならニートはさらに厳しいんだろうな」という目で見てくださいね。

▼年齢別フリーターの就職率

ニートの割合 | ニートと就職率の関係も徹底考察
(画像=『キャリアゲ』より 引用)

出典:若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状 ③-平成29年版「就業構造基本調査」

上記は年齢別に見たフリーターの就職率。

20代前半は3割を超えていた就職率が、30代前半には2割を切ってしまっています。

ダルマちゃん
30代に入るとフリーターの就職率がものすごく低くなるんだ。ニートならこれ以上に厳しいってことになるんだよ!

▼フリーター期間別に見る正社員になれた者の割合(20~29歳)

ニートの割合 | ニートと就職率の関係も徹底考察
(画像=『キャリアゲ』より 引用)

出典:厚生労働省ホームページ「若年者雇用を取り巻く現状」

続いては、フリーター期間と就職率の関係性を示したデータです。

このデータを見ると、

  • フリーター期間が長くなるにつれて正社員就職率は下がる
  • フリーター歴半年以内なら正社員就職率は64%と高い
  • フリーター歴3年を超えると正社員就職率は5割を切る ことが分かります。

ニートにおいては、フリーター以上に厳しい状況が予想されます。

フリーターでさえ3年も続けると、正社員移行率は48%であることを考えると、なるべく早く就活をしておかなければまずいことは明らかです。

ダルマちゃん
ニートもフリーターも何年も継続していたら「なんで正社員で働いていないんだろう」と不審に思われちゃうんだよ。

ニートになる前の職歴の割合

ニートの割合 | ニートと就職率の関係も徹底考察
(画像=『キャリアゲ』より 引用)

ニートになった人が過去にどのような仕事をしていたのかについては以下のデータをご覧ください。

▼ニートの人たちの過去の職業歴

業種 割合
専門技術職 3.1
事務職 9.4%
営業販売職 22.8%
サービス職 31.1%
保安職 0.8%
農林漁業職 2.4%
運輸通信職 4.6%
生産労務職 25.1%
その他 0.6%

参照:財団法人社会経済生産性本部 「ニートの状態にある若年者の実態及び 支援策に関する調査研究報告書」

ニートになる前に経験した職種の中で特に多いのが、

  • サービス職
  • 生産労務職
  • 営業販売職

生産労務職とは
機械・器具・手道具などを用いて原材料を加工し、または組み立てる仕事。工場勤務や工事現場などの肉体労働が主な仕事となります。

これらの職種は、極端に身体的に負担が多くかかる仕事や、ブラック企業が多く残業や休日出勤が多い仕事です。

仕事を辞めてしまってニートになった原因は、前職の辛さが大いに関係している可能性が高いと言えます。

また、ニートの前職の雇用形態については以下の通りです。

▼雇用形態

雇用形態 割合
正社員 19.3%
アルバイト 64.4%
派遣・契約 11.5%
その他 4.8%

参照:財団法人社会経済生産性本部 「ニートの状態にある若年者の実態及び 支援策に関する調査研究報告書」

ユーくん
わ!アルバイトが圧倒的に多いじゃん!

ダルマちゃん
そうなんだよ。結局フリーター→ニート、の流れがすっごく多いんだよ。

ニートの人たちは、ニートになる前にアルバイトをしていたケースが多く、その割合は6割以上です。

ということは、ニート期間にプラスしてフリーター期間があるということ。

ますますニート期間はなるべく短くしなければ正社員への道がどんどん遠のいてしまいそうですね。