【Jリーグ2022】4月に大活躍した11選手
(画像=鹿島アントラーズ FW鈴木優磨 写真:Getty Images,『Football Tribe Japan』より 引用)

FW鈴木優磨(J1・鹿島アントラーズ)

首位に浮上した鹿島アントラーズの2トップ、「剛」の鈴木優磨と「柔」の上田綺世のコンビは、現在のJ1で最もお互いを活かしあえるコンビではないだろうか。4月は特に、鈴木がより目立ったように感じられた。どんな時でも負けん気の強さを前面に出し、第6節の清水戦ではディエゴ・ピトゥカの退場に失点と流れが悪いなか同点弾を叩き込み、その後の逆転劇へ大きく貢献した。鹿島で活躍しシント=トロイデン(ベルギー1部)でも実績を残して今季鹿島に復帰したが、まだ25歳。この先のサッカー人生が楽しみな選手の1人だ。

MF樋口雄太(J1・鹿島アントラーズ)

守備だけではなく攻撃だけでもなく、どちらにも大きく関与できる鹿島アントラーズの樋口雄太。運動量、戦術眼、戦う姿勢と現代サッカーに求められる能力をいずれも高いレベルで持っており、Jリーグ全体を見渡しても屈指のボランチだろう。また、加入1年目とは思えないほどチームにフィットしていることも見逃せない。これだけの適応能力を持つ選手が、日の丸を胸にした時どういったプレーをみせるのか、期待してしまうのは筆者だけではないはずだ。

【Jリーグ2022】4月に大活躍した11選手
(画像=モンテディオ山形 DF半田陸 写真:Getty Images,『Football Tribe Japan』より 引用)

DF半田陸(J2・モンテディオ山形)

モンテディオ山形のDF半田陸。世代別日本代表の常連で以前から知名度は高かったが、慌てることなく愛する山形で経験を積んできた。バックパスのミスがあったことも事実だが、それを除くと今季は判断の部分に明確な成長を感じさせる。周囲と連動しながら攻撃に加わる姿は非常に迫力があり、着実に現代的なサイドバック(SB)像へと近付いている。

GKホセ・アウレリオ・スアレス(J2・徳島ヴォルティス)

アビスパ福岡でプレーしたセランテス、FC岐阜やSC相模原、モンテディオ山形でプレーし現在は松本山雅でプレーするビクトル・イバニェス、近年のJリーグではちょっとしたスペイン人GKブームが到来しており、バルセロナBなどでプレーし今季徳島ヴォルティスに加わったホセ・アウレリオ・スアレスはそれをさらに加速させそうだ。冷静にギリギリまでボールを見ることでどのコースでも素早く反応でき、ここまでリーグNo.1のセーブ率を記録している。得点数が伸び悩んでいるチームが中位に踏みとどまれている大きな要因であり、ここから上位争いに加わるためにも欠かせない。

DF浦上仁騎(J2・ヴァンフォーレ甲府)

ヴァンフォーレ甲府でDFラインの中央に君臨する178cmのセンターバック(CB)浦上仁騎は、実際の身長より大きく映る。それほどまでに効いている証拠だろう。大宮アルディージャのアカデミーからユースに昇格した際の追加合格、2019年の開幕直前にAC長野パルセイロ加入から開幕スタメンなど何回もの「紙一重」を乗り越え、J3からステップアップしてきた。「雑草魂」を胸に、4月9日の大宮戦でJリーグ通算100試合出場を記録。堅守を構築し、J1に導く姿を期待している甲府サポーターは多いことだろう。