小さい子どもを連れての家族での旅行や帰省。子どもと一緒の旅行は、楽しい半面「車内でおとなしくしていてくれるかな?」といった不安がつきもの。特に公共交通機関を使っての長時間の移動は、子連れママにとっては最難関課題ですよね。車内で動きたがる息子、大きな声で泣き出す娘をあやすのに必死になった経験があるのは、きっと私だけではないはず。

そこで今回は、車内でのマナー「大きな声をださない」「動き回らない」の2つの約束を守るための方法を、保育士の筆者が紹介します。車内だけでなく、病院の待ち時間など静かにしてほしいときにも実践してみてくださいね。

■ 手に描いたキャラクターから「静かにしてね」とお願い

意外と効果的なのがこの方法。まずはパパやママの手にペンで「動物」や「アンパンマン」など好きなキャラクターを描きます。そして、キャラクターが話しているように子どもに話しかけると、高確率で「自分にも描いて」とお願いされるはず。そこで「〇〇ちゃんもする?」と聞いて、子どもの手にも同じように描いてあげます。

描き終わったら、キャラクターに扮して会話したり、肌をつまんでキャラクターの動きを楽しんだりといった遊びに繋がります。

また、騒がしくなりそうな時は「静かにしようね」とキャラクターになってお願いするとすんなり聞いてくれることがあります。保育園でも、保育士がキャラクターに扮して大切なお話を聞いてもらうことがあるので、子どもを惹きつけるのに効果的な方法だと思います。

ただし、戦隊モノなどを描いてしまうと、大きい声で決め台詞を叫びだしますので、避けたほうが無難です。

【注意点】
使用するペンは、使う方の体質などを考慮してください。肌が敏感な人の場合には、市販の油性ペンは不向きです。フェイスペイント用のペンなど肌に触れても大丈夫なものもありますので、体質にあわせて選んでください。

■ いつでもカバンに忍ばせておきたい「折り紙」

静かにしてほしいときの最強グッズは、筆者の経験上「折り紙」。省スペースで大きな声を上げることなく遊ぶことができます。

作る過程も楽しめますし、「パクパクさん」や「だましぶね」のような、作ってから遊ぶことができる折り紙も喜びます。3歳頃からは自分で折れるようになるので、移動時間を利用して折り紙を折る楽しさを教えてみてはいかがでしょうか?