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カウンセラーに向いている人の特徴・スキル
カウンセラーに必要な資格

カウンセラーに向いている人の特徴・スキル

心理カウンセラーには向き不向きがあることに注意しておきましょう。

例えば、人の話を最後まで聞けない人や自分のアドバイスどおりに動いてもらいたい人、人の気持ちになって考えられない人は心理カウンセラーに向いていないといえます。

カウンセラーは自分の私情や先入観などで相手の話を判断せず、相手の話をとことん聞く仕事です。

自分の考えを押し付けて「アドバイス通りにして」というのは、自分の考えを押し付けているだけで相手の心を救うことにはなりません。

また、相手が話したいと思ってくれる人間性も必要です。相手に話しやすいと言われる人や相手を第一にしたコミュニケーションなどを普段の生活でも考えて行動できている人はカウンセラーに向いているといえます。

カウンセラーに必要な資格

カウンセラーには、公認心理師・臨床心理士・精神保健福祉士・社会福祉士などの資格があり、それらの持つ役割は異なります。

「カウンセラーになりたい」と思っている人は、どの資格を取りカウンセラーになるか考えることが大切です。

公認心理師

公認心理師とは、心理カウンセラーの資格の中で唯一の国家資格です。

2011年の東日本大震災が原因の不安・苦しみから心理カウンセラーを必要とする人が増えてきました。心理カウンセラーを普及させるためにも、公認心理師の資格が国家資格になったといわれています。

厚生労働省の公認心理師の見解は以下のとおりです。

公認心理師とは、公認心理師登録簿への登録を受け、公認心理師の名称を用いて、保健医療、福祉、教育その他の分野において、心理学に関する専門的知識及び技術をもって、次に掲げる行為を行うことを業とする者をいいます。

(1)心理に関する支援を要する者の心理状態の観察、その結果の分析
(2)心理に関する支援を要する者に対する、その心理に関する相談及び助言、指導その他の援助
(3)心理に関する支援を要する者の関係者に対する相談及び助言、指導その他の援助
(4)心の健康に関する知識の普及を図るための教育及び情報の提供

引用:厚生労働省「公認心理師」

公認心理師の試験を受けるためには、大学院で所定の課程を学んだり、実務経験を二年以上積んだりする必要があります。

公認心理師の資格に興味がある人は「一般財団法人 日本心理研修センター」から確認してみてはいかがでしょうか。

臨床心理士

カウンセラーとは?仕事内容・年収の目安・需要について解説
(画像=『U-NOTE』より引用)

公認心理師が国家資格になる前は、カウンセラーの資格として「臨床心理士」が最も有名な資格でした。

現在でも、医療関係の求人では「公認心理師もしくは臨床心理士の資格を持っていること」と条件を出されることが多いです。

臨床心理士の試験を受けるためには、臨床心理士養成に関する大学院を卒業する・医師免許が必要などの条件があります。

臨床心理士の受験資格を知りたい人は、日本臨床心理士資格認定協会の「受験資格」を参考にしてくださいね。

チャイルドカウンセラー

特に子供のカウンセリングをメインにしたいと思っている人は「チャイルドカウンセラー」の資格を取得することをおすすめします。

チャイルドカウンセラーは、日本能力開発推進協会 (JADP) が認定する資格で、心理カウンセラーの民間資格のひとつです。

チャイルドカウンセリングに関する知識を証明できるので、スクールカウンセラーや家庭裁判所での就活に有利になる可能性が高いです。

精神保健福祉士

精神保健福祉士は「精神科ソーシャルワーカー」とも呼ばれる心の病を持った人が日常生活に戻れるように支援をする仕事です。

精神保健福祉士は国家資格であり、社会福祉復興・支援センターによると以下のように定義づけられています。

精神保健福祉士は、精神障害者の保健及び福祉に関する専門的知識及び技術をもって、精神科病院その他の医療施設において精神障害の医療を受け、又は精神障害者の社会復帰の促進を図ることを目的とする施設を利用している者の地域相談支援の利用に関する相談その他の社会復帰に関する相談に応じ、助言、指導、日常生活への適応のために必要な訓練その他の援助を行なうこと(以下「相談援助」といいます)を業とする者

引用:社会福祉復興・支援センター(一部抜粋)

心の病で傷ついた人の助ける仕事をしたいという人は精神保健福祉士の資格を取ってみてはいかがでしょうか。