ナキウサギは北海道にしか生息していない希少な動物です。 国内で唯一ナキウサギを目にすることが出来る北海道からナキウサギの生態や特徴をご紹介いたします。ウサギとは思えない澄んだ鳴き声や可愛らしい姿をぜひご覧ください!

目次
1 「ナキウサギ」って何者なの?
2 ナキウサギの生態
3 ナキウサギの特徴
4 ナキウサギの鳴き声に耳を澄まして・・・
5 北海道でナキウサギに遭遇!ナキウサギに出遭えるスポット
6 ナキウサギが絶滅しかけているって本当?ナキウサギ絶滅危機の理由と原因
7 さいごに

「ナキウサギ」って何者なの?

ナキウサギの正式名称はエゾナキウサギといいます。実はナキウサギ、日本では北海道でしか出会うことが出来ない珍しい動物なのです。ナキウサギはウサギ目ナキウサギ科ナキウサギ属の「ウサギ」です。体が小さいことや耳が短いことからネズミやハムスターのように見えますが、ナキウサギはその名の通りウサギの仲間です。

ナキウサギの歴史は長く、彼らは1万年前の氷河期にシベリアから北海道へとやって来たと考えられています。そのためナキウサギは「氷河期の生き残り」と称されていることでも有名です。

【希少動物】ナキウサギの愛くるしい姿と鳴き声に目が離せない!
(画像=『北海道そらマガジン』より 引用)

ナキウサギの生態

ナキウサギは昼行性です。とくに昼から夕方にかけて行動が活発になります。彼らの生息地は標高の高い山などの比較的冷涼な地域です。ナキウサギは岩場などに暮らしています。岩と岩の隙間や、穴などを住処としていることが多いです。理由はオコジョやキツネ、猛禽類などの天敵から身を守るためです。

ナキウサギは寒さに強い動物です。彼らは冬眠をしません。その代わり、冬になる前に葉や木の実などの食料を集めて蓄えておきます。

寒さに強いナキウサギはもちろん、暑い夏に弱いです。ナキウサギの適温は約12度とされています。ナキウサギは夏季になると滅多に巣穴から外に出てきません。そのため登山の多い夏の時期にナキウサギを見ることは珍しく、今日では憧れの存在となっています。

またナキウサギは、よく晴れた風の吹かない昼間に岩場で日光浴をすることがあります。岩の上でごろんと寝そべり過ごすナキウサギはとても気持ちが良さそうですね。

ナキウサギは1度の出産で子どもを約5匹産みます。しかし生存率はあまり高くありません。寿命は4、5年です。