近年よく耳にする「ベンチャー企業」という言葉、あなたはこの意味を説明できますか?

ベンチャー企業についてはぼんやりとイメージができていても、その特徴や定義についてしっかり理解できている人は案外少ないもの。

今回の記事では、ベンチャー企業について徹底的に解説していきます。

これまでベンチャー企業についてよく知らなかった人は、これを機会にぜひベンチャー企業についての理解を深めていきましょう!

この記事を読むことで

・ベンチャー企業とは何なのか
・ベンチャー企業の特徴とは何か
・良いベンチャー企業の見極め方

を理解することができます!

ユーくん ベンチャー企業ってイマドキの会社っぽいイメージだよね!でも正直全然ちゃんと理解できてないや…

ダルマちゃん ベンチャー企業という言葉の定義自体がちょっと曖昧なところがあるんだ。でもこの記事でしっかりわかりやすく解説していくから安心してついてきてね!

目次
ベンチャー企業とは?
ベンチャー企業の5つの特徴

ベンチャー企業とは?

ベンチャー企業とは | 他の用語の違いや特徴・事例・選び方を徹底解説
(画像=『キャリアゲ』より引用)

まずはベンチャー企業とは何のことなのかをここで確実に理解していきましょう!

ベンチャー企業の言葉の意味だけを説明してもイマイチすっきり理解がしづらいところがあるため、ここでは「スタートアップ」や「中小企業」と比較しながら解説していきます。

ベンチャー企業の定義

ダルマちゃん ベンチャー企業という言葉には明確な定義がありません。説明するとしたら、、、

ベンチャー企業とは
独自のアイディアや技術をもとに、新しいサービスやビジネスを展開する企業。主に成長過程にある企業を指す。

ユーくん え?うーんと、結局新しいものを作っている会社ってこと?よく分からないなぁ

ダルマちゃん そうだよね。この説明だけでは分かりにくいんだけど、大体合ってるよ!新しいビジネスやサービスを展開している、というところが最大の特徴だね!

ベンチャー企業と呼ばれる企業の多くは、小規模から中規模の企業です。新興企業という言葉もありますが、これはベンチャー企業と同じ意味を持っています。

スタートアップとの違い

ユーくん スタートアップっていう言葉もよく聞くけど、これもベンチャー企業ってことなのかな

ベンチャー企業とよく比較される言葉に「スタートアップ企業」があります。

スタートアップ企業はベンチャー企業のカテゴリーに含まれますが、その中でも「新ビジネスを短期間で急成長させている」企業を指します。

また、ベンチャー企業とスタートアップ企業では以下の相違点があります。

ベンチャーとスタートアップの違い
・ベンチャー企業は中長期的なスパンで目標達成を狙う
・スタートアップ企業は短期間での目標達成を狙う

ダルマちゃん スタートアップ企業は目標を短期間で達成させ、その後企業を売却するケースが多いのも特徴だよ!

中小企業との違い

ダルマちゃん 中小企業という言葉が意味するのは「会社の規模」です。

▼中小企業者の定義

業種定義
製造業その他資本金の額又は出資の総額が3億円以下の会社又は
常時使用する従業員の数が300人以下の会社及び個人
卸売業資本金の額又は出資の総額が1億円以下の会社又は
常時使用する従業員の数が100人以下の会社及び個人
小売業資本金の額又は出資の総額が5千万円以下の会社又は常時使用する従業員の数が50人以下の会社及び個人
サービス業資本金の額又は出資の総額が5千万円以下の会社又は常時使用する従業員の数が100人以下の会社及び個人

※出典:中小企業庁「中小企業者の定義」より

ダルマちゃん 中小企業の定義は中小企業基本法により資本金額や従業員数が決められているんだ

ユーくん じゃあ、ベンチャー企業と中小企業はそもそも比較するものではないってこと?ベンチャー企業は企業の規模って関係ないんだよね?

ダルマちゃん その通り!企業の規模が小規模でも中規模でもベンチャー企業には該当するからね!

ベンチャー企業は企業規模にかかわりません。よって、中小企業のベンチャーもあれば、もっと規模の大きい大企業のベンチャーだってあるわけです。

社内ベンチャーとの違い

ダルマちゃん 社内ベンチャーという言葉もあります。

社内ベンチャーとは
企業が新製品や新事業のために社内に独立した組織を作ること、その組織を社内ベンチャーと言う。

ユーくん ということは、企業自体はベンチャー企業じゃなくても、その組織だけをとって社内ベンチャーと呼ぶことができるってことか!

ダルマちゃん そう!社内ベンチャー制度を取り入れることで、前向きで革新的な企業文化を作ることができるメリットがあるんだ!

社内ベンチャーは、大手企業「サイバーエージェント」や「リクルートホールディングス」なども取り入れている制度です。

会社の一部だけを独立した組織としてベンチャーと呼ぶのが社内ベンチャー制度。ベンチャー企業は企業そのものがベンチャーである点が相違点となります。

メガベンチャーとの違い

ダルマちゃん メガベンチャーとは、その名前から予測できる通り、大企業へと成長を果たしたベンチャー企業のことを指します。

ユーくん なるほど!じゃあ成功してベンチャー企業が大企業になれば、メガベンチャーになるわけだ!

メガベンチャーと呼ばれる企業の多くは上場企業となります。上場企業=メガベンチャーではありませんが、実際に代表的なメガベンチャーの多くは上場しています。

代表的なメガベンチャー
・DeNA
・楽天
・ヤフー

ベンチャー企業の5つの特徴

ベンチャー企業とは | 他の用語の違いや特徴・事例・選び方を徹底解説
(画像=『キャリアゲ』より引用)

ダルマちゃん ベンチャー企業にはベンチャー企業ならではの特徴があります。

この章では、ベンチャー企業が他の企業と比べてどのような特徴を持つのかを5つのポイントにまとめ、それぞれ解説していきましょう!

自由な働き方を推奨している

ベンチャー企業は傾向として、自由でフレキシブルな働き方を推奨しています。

自由な働き方の例としては以下の通り。

自由な働き方の例
・リモートワーク可
・フレックス制度導入
・副業可

ユーくん いいね!働く場所や時間にとらわれない働き方が推奨されているってことか!副業OKっていうのも今の時代に合ってるよね!

ダルマちゃん そう!古くからある老舗企業がなかなか導入できない自由度の高い制度を積極的にとりいれているのがベンチャーの特徴だよ!

1人の業務範囲が広い

ベンチャー企業は、社員1人に課せられる業務範囲が広い点も特徴として挙げられます。

ベンチャー企業はこれまでにない新しいサービスや商品を作る会社。それには当然数多くのタスクがあるわけです。

しかし、ベンチャー企業の多くはそれほど規模が大きくありません。

少ない人数で多くの業務をこなしていく必要があるため、仕事内容は割とハードであると思っておいた方が良いでしょう。

経営計画が柔軟に変わる

ベンチャー企業は新しいことに取り組んでいることもあり、日常的に様々な変化が起こる世界です。

会社の方針が変わったり、組織が変わったり、会社の変化に柔軟に対応していく必要がある点は、ベンチャー企業の特徴として覚えておく必要があります。

臨機応変に対応できれば評価につながり、対応できないと戸惑う場面が多くなるかもしれません。

実力主義で年齢関係なく出世できる

ベンチャー企業の特徴として忘れてはならないのが「実力主義」であるという点です。

いくら学歴がよくても、前職で有名企業に勤めていても、実力があると判断されなければ意味がありません。

しかし、この点はベンチャー企業の大きな魅力でもあります。

裏を返せば、実力さえあればスピード出世が狙えますし、出世にあたりこれまでの経歴は重視されません。

学歴や職歴のない人にとっては、実力で評価されるベンチャー企業で働くメリットが特に大きいと言えます。

一人一人の裁量が大きい

裁量とは、自分自身で考えて物事を判断し処理することを意味します。

ベンチャー企業は一人一人の最良が大きい点が特徴です。

ユーくん ということは、普通の会社なら上司に相談して指示された通りに動くところを、ベンチャーだとまず自分で考えるってことかな

ダルマちゃん そう!ベンチャー企業は一人一人の裁量によるところがとっても大きいんだ。だから、自分の力で考えてやり遂げる力がもとめられるんだよ

言ってみれば、ベンチャーで働くなら「人を頼ってばかりの受け身の姿勢」では通用しないということ。

指示通りに動くことを得意とする人には、ベンチャー企業は適しているとは言えません。