【ケースとブレスレットについて】

(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)
モチーフとなったのは、上に掲載した1969年に発売された垂直クラッチを搭載した世界初の自動巻きクロノグラフ“1969 スピードタイマー”。垂直クラッチを採用することにより、スタート・ストップ時の指針ずれや針飛びを抑制し、耐衝撃性を高めた当時としては革新的なモデルだが、このモデルでは機能ではなくデザインのエッセンスを継承している。

(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)
このモデルでは39mmの小振りなサイズ感に加えて特徴的なオーバル(卵形)のケースフォルムを踏襲しており、ラグの形状などに変更を加えることでアレンジ。ケースの表面は同心円状に筋目を加えたヘアライン仕上げで統一。サイドに鏡面仕上げを施して質感を変えることで、デザインにメリハリ感と高級感を加えている。

(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)
ブレスレットは削り出しのコマを組み合わせたスタンダードなオイスターブレス。中央のコマ、外側のコマともに表面にヘアライン仕上げ、サイドに、鏡面仕上げを施して、ケースと統一感が高められている。手の届きやすい10万円以下のモデルのなかには、中コマと外型のコマを一体化させて製造コストを抑えたブレスレットなど、やや質感がチープな仕様も散見されるが、このモデルはコマが全て別体で成形されており、面取りのエッジ感も良好。価格以上の高級感を感じさせる丁寧な作りが好印象だ。
【風貌とベゼルについて】

(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)
風防は高度な耐傷性を備えたサファイアクリスタル製。ドーム形のフォルムがアンティークウオッチを思わせる。硬質コーティング加工を施したタキメーターベゼルも注目のポイント。フラットに仕上げてヘアライン仕上げを施した表面部分、傾斜を付けて鏡面仕上げを施した外周部分で構成されており、緩やかにカーブした風防と連動して外装に立体感を加えている。