1973年に発売され、爆発的な人気を集めた4代目スカイライン 通称「ケンメリ」。発売から随分と時代が変わり、街中で見かけることはめっきり無くなってしまいました。
しかし根強い愛好家がいることは当時も今も変わりません。今回は48年のケンメリがレストアされ綺麗によみがえった動画をご紹介いたします。ケンメリのファンの方、国産スポーツカーに興味のある方は特に必見です!
目次
- まずはケンメリについてのご紹介!
- ハコスカとはどこが違うの?
- さらに希少!幻のクルマ「ケンメリGT-R」って?
- 【動画】ケンメリをフルレストア!
まずはケンメリについてのご紹介!
まずは今回レストアされたケンメリについて紹介します。
ケンメリとは、1973年に発売された4代目スカイライン(C110型)のことです。発売当時のコマーシャルで登場したキャッチフレーズ「ケンとメリーのスカイライン」からケンメリと呼ばれるようになりました。その斬新なCMと相まってケンメリは一大ブームを巻き起こし、累計販売台数はスカイライン史上最多の67万台を記録しました。
シャープな印象のスタイリングを持つC110型スカイラインクーペは、丸型4灯テールランプやサーフィンラインも特徴です。スカイラインのアイデンティティである丸形テールランプもケンメリから始まりました。発売当時の人気はもちろん、5代目スカイライン(通称ジャパン)が発売され、生産が終了してからも根強い人気があります。
80~90年代のケンメリブーム当時には、まだ若く手が出せなかった世代が大人になってから憧れのケンメリに乗ったり、2000年代からの旧車ブームで注目されるなど、世代を超えて、様々な形で愛されているクルマです。
2020年代を迎えた現在でもケンメリのファンは多く存在し、台数の少ない貴重なクルマとなっています。中でも後述するGT-Rモデルは恐らく国内に数台しか出回っていないであろう極めて希少なクルマです。
ハコスカとはどこが違うの?
ケンメリと同時によく名前が挙げられるクルマにハコスカがあります。ハコスカとケンメリは見た目もよく似ていますが、どういう関係なのでしょうか?
ハコスカはケンメリの先代モデルにあたるクルマで、3代目スカイラインがハコスカ、4代目スカイラインがケンメリという繋がりになります。また、ハコスカはGT-Rのグレードが初めて用意されたモデルでもあるので、ハコスカGT-Rは初代スカイラインGT-Rとも呼ばれています。
ケンメリが当時のドライブシーンに合ったロマンチックなクルマであったのに対し、ハコスカは数々の国内レースで勝利を重ね、金字塔を打ち立てたことで有名です。
この業績がスカイラインを一流のスポーツカーに仕立て上げたと言っても過言ではなく、レースシーンに合わせて用意されたグレードGT-Rは、後に発売するケンメリにも引き継がれることになりました。