創作活動は人生で必要なすべてが手に入る
「欲しい物はない。自慢もできない。さあどうする?」と進退窮まる人もいる。そうした迷い人が最後に行き着くフロンティアが、「創作」である。筆者は一通り上記のプロセスを経て、今この地点に身をおいている。
「創作」とは一言で言えば、アウトプットである。記事を書く、動画を撮る、作曲、絵を描くといった行為が該当するだろう。そして創作作品に市場ニーズが存在する場合、それはビジネスとなる。筆者は文章を書いたり、動画を撮って話すのが好きなのだが、それをメディアという公の場に寄稿して発表するということをしている。これは原稿料、広告料や自己ブランディングを得られる仕事ともいえるし、市場からの反応を得て客観性や市場ニーズを理解する勉強ともいえる。創作はお金、承認、成長が得られるだけでなく、そのプロセスも娯楽として手に入る。人が生きる上で「楽しい」と感じる、あらゆる要素が同時に手に入ってしまうのだ。
創作は非常に楽しい。作品に対して、批判を受けることは日常茶飯事だし、その逆に賞賛の声が届くこともある。練りに練ったものがまったく当たらないこともある一方で、思いつきで作ったものがヒットすることもある。自分の持っている才能と知識を総動員させた作品で勝負する世界は、クリエイティビティが刺激されて飽きることがなく、これは世にあるいかなる消費活動を上回る楽しさだ。豪華な食事、高級ホテルに宿泊をする旅行、気心の知れた友人と語りあう時間以上に、部屋で一人静かに創作活動をする方が遥かに楽しいのである。
昨今「孤独」について問題視されるが、創作は「孤独」すらも解決する力がある。筆者は創作の世界に入って一瞬でも「人寂しい」と感じた瞬間がない。だがその逆に「もっと創作に打ち込みたいから、一人の時間を確保したい」はよくある。
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お金を使った贅沢な消費、自慢して共感を得るのに飽きてしまった人は創作活動を勧めたい。歴史上の偉人の多くは、晩年期も創作活動に明け暮れていたという記録が残っている。時代や社会はどんどん変化しているため、自分自身も変化や改善を求められ続ける。つまり、創作活動は必然的に自己成長も伴うため、飽きることがない。人生がつまらないと感じる人にこそ、ぜひ挑戦してもらうたいと思っている。
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文・黒坂 岳央/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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