返済シミュレーション
住宅ローンを借りる前に、完済できるかをシュミレーションしておくと安心ではないでしょうか。各金融機関は、年収に返済負担率を掛けて返済上限額を計算しますが、教育費の負担などは各家庭によって違うため、必ずしも「返済上限額=返済可能額」とは限りません。
年収に返済負担率を掛けた返済上限額は、あくまでも金融機関が融資できる金額と認識し、実際に毎月いくらなら返済していけるのかを計算していきましょう。
返済額の計算式
返済負担率は各金融機関で異なるものの、おおよそ年収の30%~40%となっています。しかし、毎月の生活費とともに、住宅購入にかかる諸費用や、住宅にかかる税金、将来に向けての貯蓄も必要です。無理のない返済を目指すなら、返済に充てる金額を年収の20%以内に抑えると安心です。
では、具体的にどのように返済可能額を計算すれば良いのでしょうか。年収400万円、返済負担率20%、金利2.0%、返済期間35年で計算しますと、借入可能額は2, 012万円になります。
シミュレーションツールの活用
返済可能額の計算は、電卓でも計算はできますが、インターネット上には、住宅ローンの返済シュミレーションサイトがあるので、それらを利用すると、簡単に計算することができます。
シュミレーションサイトを使えば、年収、金利、返済期間、返済方法、返済負担率などを入力するだけで、すぐに借入可能額が表示されます。短時間で簡単に、数パターンのシュミレーションが出来るので、より希望に近く、実現可能な住宅ローンの返済計画を立てることが出来るでしょう。
代表的な住宅ローンのシュミレーションサイトをご紹介します。
・SBI Holdings E-LOAN
・三井住友銀行 住宅ローンシュミレーション
マンション購入で考えるべきポイント
マンション購入は最初で最後の大きな買い物になる人も多いことでしょう。
住宅ローンを組んで購入するケースも多く、できるだけ自分にあった物件を選びたいものです。物件を選ぶ場合、具体的にどんなところをチェックしたら良いのか、まとめました。
ライフイベントを考慮してプランニング
賃貸の場合、自分の環境の変化に合わせて住み替えすることができますが、分譲マンションを購入する場合は、長期に渡って住み続けることになります。そのため、マンション選びには、現在の状況だけでなく、10年後、20年後の自分や家族がどう変化しているかも考慮する必要があります。
5年後、10年後、自分や家族は何歳になっていて、住まいに対して優先したい条件は何でしょうか。
子どもが学生になっていれば、勉強部屋の確保が必要になるかもしれません。子どもが独立し、自分やパートナーもある程度年齢を重ねている場合は、バリアフリーが最優先になるかもしれません。物件を選ぶ際には、現在だけでなく、将来を見据えて考えましょう。
間取りや周辺環境などしっかりチェック
マンションを選ぶ際には、必ず現地を確認し、間取りや周辺の環境もチェックしましょう。実際に見ると、部屋の間取りが理想とは違っていたり、使い勝手の悪さを感じるかもしれません。また、お部屋は理想通りだけれど、周辺環境がに不満があるかもしれません。
なお、周辺環境については、平日と休日、日中と夜間で状況が変わることも考えられます。例えば、閑静な環境は、夜遅い帰宅時には危険ということもあります。1度行って安心するのではなく、曜日や時間帯を変えて何度か足を運んでみて、安心して生活できる環境かを確認する必要があります。
先々の生活を見据えた資金計画を
マンション購入の資金計画を立てるには、出産や教育費、車の購入などのライフイベントがいつ頃になりそうか、いくらくらいかかりそうかを見積もる必要があります。また、産休や育休によって、収入に変化が出る場合もあります。
ライフプランが明確になることで、住宅ローンを組んでも、いくらまでなら払えるのかが明確になってきます。資金計画の際には、生活スタイルがどのように変化するかを考え、家庭の事情にあった計画が必要です。