速筋、遅筋、血管を同時に鍛えるには?
ところで、骨格筋には大きく「速筋線維」と「遅筋線維」があることはよく知られています。走ったり、ジャンプをしたりするなど瞬発的な大きな力が求められるときは速筋線維が強く働きます。一方、じっと立っていたり、姿勢を長時間維持したりするなどスピードより持久力が求められるときは、遅筋線維が主に働きます。では加圧トレーニングで動員される骨格筋は? まずトレーニング開始時は非常に軽負荷での運動になるので、遅筋線維が動員されます。静脈が血流制限された状態での運動により血管内の内圧が高まり、乳酸が発生されます、その際、脳は高強度な運動だと錯覚して、本来、軽負荷では働くことない速筋線維の動員を指示します。速筋線維を使用すると、筋肉の面積が拡大してエネルギーの生産量が上がります。また遅筋線維を使用することで酸素を供給する毛細血管が増え、エネルギーの生産効率が上がります。
このように、加圧トレーニングは速筋線維と遅筋線維を同時に働かせることのできる極めて珍しいトレーニングであり、その結果、多くの血流が促され、血管自体の柔軟性も高まり、ハードなトレーニングにも耐えうる血管になっていきます。その意味で、加圧トレーニングは究極の「血管トレーニング」とも言えるかもしれません。筋肉量は20代をピークに、30代以降は年間1%ずつ右肩下がりに減り続けていきますが、この減っていく筋肉量の大部分は速筋です。つまり、有酸素運動をしているだけでは加齢による筋肉量の減少は食い止められないということです。
いつまでも筋力を維持、あるいは増加させたいのであれば、遅筋を使う有酸素運動と速筋を鍛える筋トレの両方を、並行して行っていくことが重要です。また、そうしたトレーニングを円滑に実施、継続すべく血管を鍛えていく意識を持つことも重要です。これらのことからも、速筋、遅筋、さらに血管にも同時に働きかける加圧トレーニングが今、注目されている理由がお分かりいただけると思います。
※「KAATSU」のロゴマークおよび「加圧サイクル」、「加圧ウエルネス」、「加圧トレーニング」、「加圧トレーナー」は、KAATSU JAPAN株式会社の登録商標です。
文:IM編集部
提供元・FITNESS LOVE
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