「フリーターでいるのが楽しいし、気楽だからこのままでいたいな」と、フリーター生活を心地よく感じている人は多いです。

あなたが今「フリーターが楽しい」と感じているのなら、その理由はなぜでしょう。

逆にフリーターでなく正社員として働けば、今より楽しくなくなるのでしょうか。

今回の記事では以下のことについて詳しく解説しています。

・フリーターの何がそんなに楽しいのか
・楽しいからといってフリーターを続けるのが危険な理由
・正社員もフリーターもそれぞれに「楽しいポイント」がある
・脱フリーターをしても楽しいと感じられるためにやるべきこと


フリーター生活に満足しているあなたには、少し耳の痛い話かもしれませんが、必ずためになる内容です。

ユーくん
正社員になったら人生楽しくなさそう。だってフリーターの方が自由じゃん!まだこのままでいいかなって思うんだけど、ダメなのかな

ダルマちゃん
正社員になったら楽しくなくなると思ったら案外そうでもないんだよ。それよりも、フリーターで楽しんでいられるのは本当に今だけ!フリーターを卒業しても楽しいと思える毎日は必ずあるんだ。早くそこに移行するのがベストだよ!

ユーくん
ふーん…。なんか正社員ってフリーターに比べるとキツそうだし、いろいろ自由がなくなりそうで気乗りしないんだよね。まあとりあえず話を聞いてみるよ!

フリーターが楽しいと感じるのはなぜか

正社員とフリーターはどちらが楽しいのか | 幸福度を高める2つの極意
(画像=『キャリアゲ』より 引用)

フリーターが楽しい!と感じる理由は具体的にどのようなものなのでしょうか。ここでは正社員に比べてフリーターとして勤務することが楽しいと思える3つの理由を紹介します。

難しい仕事は与えられない

正社員になれば責任の大きい重要な業務を任されることが多いです。そのため、やりがいはあってもその分ストレスやプレッシャーを感じやすくなります。

アルバイトとして雇用されている間は、それほど難しい仕事を任されることはありません。仕事内容が難しすぎてストレスに感じることはほとんどないでしょう。

だからこそ、フリーターは「楽しい」気持ちを常に持ちながら仕事をすることができるのです。早い話が、気楽に働けるということですね。

時間をコントロールしやすい

シフト制の仕事の場合は、あらかじめ希望を出すことで「来月の◯日と◯日は休みます」と勤務スケジュールを調整することが可能です。

また、仕事を辞めるのも始めるのもある程度自由がきくという点も見逃せませんね。

土日祝日が休みの企業でアルバイトをする際には、カレンダー通りで休みが確定してしまう正社員と異なり、平日の中から休み希望を出せるのもアルバイトのメリットですね。

このように、フリーターは自分で働く時間や日数をコントロールすることができます。そのため、プライベートの予定や、楽しみにしているイベントを犠牲にすることなく働くことができるのです。

アルバイト同士で友達や恋愛に発展しやすい

アルバイトをする年齢は学生から20代前半が多く、同年代で頻繁にバイト先で顔を合わせるうちに、仲間意識が芽生えるのも特徴の一つ。

仲良くなったバイト仲間と飲みに行ったり休日に出かけたりするようになり、その友情が今後もずっと続くケースも珍しくありません。

また、バイト仲間と恋に落ち、恋愛関係に発展するケースもとても多いですね。正社員にも同じことが言えないわけではありません。

しかし、責任のある仕事を任される正社員は常に忙しく、恋愛や友達付き合いに時間をかける余裕がなくなってしまうことも多々あります。

気楽なフリーターだからこそ、同じバイト仲間で友達や彼氏彼女を作ることができるのです。この点もフリーターが楽しいと思える理由の一つでしょう。

フリーターとして働き続ける4つのリスク

正社員とフリーターはどちらが楽しいのか | 幸福度を高める2つの極意
(画像=『キャリアゲ』より 引用)

フリーターが楽しいのなら、「このまましばらくフリーターでいればいいんじゃないの?」と思ったあなた。

確かにフリーターならではの楽しいポイントはたくさんありますが、一方でフリーターでいるリスクもあるのです。

ここでは、フリーターを続ける4つのリスクについて紹介しておきたいです。聞きたくない!と思うかもしれませんが、とても大事なことなのでしっかり頭に入れてくださいね!

年収が上がりにくい

今のあなたがもし正社員の友人と比較して、「たいして稼ぎも変わらない感じだな」と思っているとしたら、それは今だけの話です。

フリーターの年収はほぼ上がりません。その証拠に以下のデータをご覧ください。

▼フリーターの年齢別平均収入

年齢 平均年収(手取り収入) 平均月収(手取り収入)
20~24歳 1,837,000円(1,469,600円) 153,000円(122,400円)
25~29歳 1,996,000円(1,596,800円) 166,000円(132,800円)
30~34歳 2,106,000円(1,684,800円) 176,000円(140,800円)
35~39歳 2,105,000円(1,684,000円) 175,000円(140,000円)
40~44歳 2,096,000円(1,676,800円) 174,000円(139,000円)

※出典:厚生労働省「雇用形態、性、年齢階級別賃金、対前年増減率及び雇用形態間賃金格差」より

正社員なら、当たり前に年齢を重ねれば収入がUPしていくものですが、フリーターはそうではありません。今はあなたが若いから正社員と比較してもそう劣らないと感じるのです。

このままフリーターでいても、あなたの年収は大幅にアップする可能性はほぼゼロに近いと認識しておかなければなりません。

続けていても収入が増えない点は、フリーターを続ける大きなデメリットです。

社会的信用が低い

フリーターでいると社会的信用が低いために、様々な場面で困ることがあります。

・一人暮らしのアパートを契約したいのに、審査落ちして賃貸契約ができなかった
・車を買いたいのに、ローンが通らず結局あきらめるハメになった

正社員として雇用されていれば、たとえ年収がそう高くなくても賃貸契約や車のローンで審査落ちすることはほぼありません。

あなたが「フリーターである」という事実だけで、あなたの社会的信用のレベルが決まってしまうのです。この点もまた、フリーターを続けるリスクですね。

働けなくなったら収入が途絶える

正社員であれば、仮に病気やケガで働けなくなったとしても、有給休暇を使うことができます。そのため、働けなかった日数分の給料が減ってしまうことはありません。

フリーターの場合は、「働いたら働いた分だけ給料がもらえる」わけですから、やむを得ない事情で出勤できない日があれば、その日は無給となり収入はゼロです。

健康なうちはあまり考えないことかもしれませんが、万一の場合を考えるとこれはとても大きなリスクです。この先あなたが一切休みを取らずにきちんと出勤し続けられるかどうかは、今の時点では何とも分かりませんからね。

スキルや実績が身につけられない

アルバイトがこなす業務は、責任が重くないものですから、当然その難易度も専門性も低めです。

となると、その仕事を何年も続けていたところで、専門的なスキルが身に付いたり、あなたが将来転職の際にアピールできるような実績を積むことはできません。

フリーターを続けていても、あなたの財産として積み上げていけるものはほぼゼロに等しいです。

つまり、仕事をしてお金をもらうことの繰り返しだけであって、伸ばしていけるものや未来につながる成長が期待できないのです。

時間をかけてもあなたが人材として成長していく見込みがない点もまた、何年もフリーターを続けるリスクの一つです。