目次
フリーランスが事務所を借りるメリット
フリーランスが事務所を借りるデメリット
フリーランスが事務所を借りるメリット
メリット1. メリハリをつけて作業を行える
家と事務所が別の場合、メリハリをつけて作業をすることが可能です。事務所を借りると余計に通勤時間が発生してしまいますが、「通勤」という行動を取り入れることで、プライベートとビジネスを明確に住み分けられるようになります。
自宅にずっといると、はじまり/終わりの時間が曖昧になってしまい、ダラダラと作業をしてしまう方も多いのではないでしょうか? そのような方は事務所を別に借りて、生活にメリハリをつけるのがおすすめです。場所や時間が決まっていることで、生産性が上がったり、昼夜逆転を抑えられたりするメリットもあります。
メリット2. まとまったスペースを確保できる
自宅を事務所とした場合は、日常の生活雑貨や家具があるため、どうしても作業用にあてられるスペースが狭くなってしまいます。
一方で、新たに事務所を借りれば「この機材を設置したかったけど、置く場所がない……」といった悩みから解放され、自分の好きなように事務所を改造することが可能です。モニターや仕事関連の本棚、広い机などもラクラク設置できるようになります。
作業に必要な機材や道具が多く、広い作業スペースがほしいという方は、自宅とは別に事務所を借りるのがおすすめです。
メリット3. 経費の計算がラクになる
自宅と事務所が同一の場合、家賃を床面積比で按分したり、電気代を作業時間で按分したりと、経費計算に手間や時間がかかってしまいます。按分の割合が不自然だと、税務署から指摘が入る可能性もあるため、丁寧に計算しないと修正になる可能性も。
先述したとおり、按分できる家事関連費は多くあります。そのため自身が業務に追われている月は、按分の算出に時間を割けない場合も出てくるでしょう。
そこで事務所を借りてしまえば、プライベートとビジネスの区別が明確になり、こうした経費按分の計算から解放されます。経費の記帳を少しでもラクに行いたいフリーランスは、事務所を自宅とは別に借りるほうがよいでしょう。
フリーランスが事務所を借りるデメリット
デメリット1. コストがかさむ
新たに事務所を借りる場合、家を事務所にするよりも多くの費用がかかってしまいます。事務所を借りるときに発生する費用は以下のとおりです。
【賃貸物件の契約時に発生する主なコスト】
- 家賃
- 共益費(管理費)
- 敷金
- 礼金
- 保証金
- 仲介手数料
【入居時に発生する主なコスト】
- 内装工事費
- 電気工事費
- 電話/LAN工事費
- 引越し費用
- オフィス家具の費用(デスク、チェアなど)
- OA機器の費用(PC、プリンターなど)
このように自宅とは別に事務所を借りるとなると、家賃以外にもさまざまなコストが発生してしまいます。あらかじめかかる費用を算出してから、事務所契約に踏み切りましょう。
デメリット2. 好きな時間に作業をすることが難しい
自宅と事務所が別だと、時間を気にせずに作業をすることが難しくなります。事務所と家が離れていると、どうしても始発や終電の時間を考慮しなければならないためです。
繁忙期や期限の近い案件が集中したときは「もっと作業したいのに……」と感じることもありますよね。事務所を借りた場合、そのような際でも終電のタイミングで作業を切り上げる必要があります。作業に必要な道具の多くを事務所に置いている場合は、帰ってから作業ができないことも。
いつでも、好きなときに、好きなだけ仕事に没頭したいフリーランスは、自宅と事務所を一緒にするか、自宅から徒歩圏内に事務所を構えるのがおすすめです。
デメリット3. 家事や育児との両立が難しい
事務所を自宅にしない場合、家事や育児との両立が難しくなることも考えられます。自宅と事務所が別だと、子どもと四六時中いっしょにいることや、昼間に家事を済ませたりすることが困難です。
一方で自宅と事務所が一緒の場合は、家事の合間に仕事をしたり、子どもの近くで作業をしたりと、柔軟な働き方が可能です。またずっと家に居られるため、子どもを保育園に預ける必要がなくなり、迎えにいく手間や入園費用がかかりません。
できるだけ家事/育児との両立を図りたいフリーランスは、自宅を事務所にするほうがよいでしょう。