1人暮らし用の物件のリビングは、どうしても狭くなりがちです。収納やインテリアに悩む人も多いでしょう。そんな人のために、1人暮らしにおけるリビングインテリアをおしゃれにするポイントや、アイデアをご紹介します。

目次
1人暮らしのリビングをスッキリさせるコツ
 ・ フォーカルポイントを意識する
 ・ 必要な家具だけ置く
狭いリビングでも広く感じるインテリアのポイント
 ・ 床面の広さ
 ・ 色の使い方
 ・ 空間に抜けを作る配置

1人暮らしのリビングをスッキリさせるコツ

1人暮らしのリビングは狭いことも多く、家具の配置について考えるのにも一苦労です。1人暮らしのリビングをスッキリさせるには、どういった点に気を配るべきかをご説明します。

フォーカルポイントを意識する

「フォーカルポイント」という言葉を聞いたことがない人も多いかもしれません。日本語に訳すと「焦点」という意味の言葉で、住宅・建築関連では「視線が集中するポイント」を指します。

このフォーカルポイントを意識すると、リビング内にアクセントが生まれるのです。アクセントでリビングにメリハリがつき、奥行きや心地よさを感じられるでしょう。

そんなフォーカルポイントの作り方を一言で表すと、「部屋の主役を決める」ということです。壁にアートや観葉植物を飾ってみたり、インテリアの配置の仕方を工夫したりするなど、視線を引くポイントを意図的に作るのが大切といえます。

必要な家具だけ置く

1人暮らしの場合、必要な家具はそれほど多くはありません。惰性で前の住居から持ってきてしまったものや、購入してみたものの使用していない家具などはありませんか?

そういった家具を思い切って処分して空間をスッキリさせましょう。必要なものだけになると部屋の中が広くみえて、より過ごしやすい快適なリビングになります。

とはいえ、部屋の中には雑誌や小物など、新しいものが常に入ってくるでしょう。入ってくる量と出ていく量が同じぐらいになるように、定期的な整理や見直しも必要です。

狭いリビングでも広く感じるインテリアのポイント

1人暮らしのリビングインテリアのポイントは?広くおしゃれに使おう
(画像=『RENOSYマガジン』より引用)

狭いリビングでも、使い方によって感じる広さはまったく変わってきます。

使いやすく快適なリビングを実現するために、部屋を広く使うポイントについて説明します。

床面の広さ

リビングが狭いと家具や物があふれ、どうしても床面が狭くなりがちです。しかし、床面を広く取ると、スッキリとした広い空間を演出できるでしょう。

床面積の広さは、全体で2/3以上あるのが望ましいといわれたりします。壁を収納スペースとして使うといった工夫をして、床が広くみえるようにしましょう。

インテリアの配置を、できるだけ寄せるのもコツです。生活動線がシンプルになるので暮らしやすくもなります。

色の使い方

色には視覚効果があります。ここでは色の持つ視覚効果を利用して、部屋を広くみせる方法についてみていきましょう。

白・黒の視覚効果

白は「膨張色」といって、物が大きくみえる効果があるので、部屋を広くみせたい場合は壁・床・天井を白にするとよいでしょう。

逆に黒は「収縮色」で、ちょっとした小物や家具のアクセントとして使う分には問題ないですが、部屋の基本色にすると狭くみえてしまうため注意が必要です。

暖色・寒色の視覚効果

赤やオレンジなどの暖色は進出色、青などの寒色は後退色としての効果があります。そのため、基本には、部屋を広くみせるのなら寒色をアクセントとして使うとよいでしょう。

左右の壁や天井を白にして、正面のカーテンを青などの寒色にします。そうすると、後退色としての視覚効果から、奥行きがあるように感じられるのです。ただし、冬に寒く感じてしまうのを避けたい場合は、中性色を使うという手もあります。

中性色は緑・紫といった色です。しかし濃い紫や緑の部屋は奇をてらった印象になってしまうため、彩度を落として白と組み合わせるなど工夫をするとよいでしょう。自分のリビングをどんな色にするかは、慎重に考える必要があります。

空間に抜けを作る配置

「抜け」とは、視界を遮るものを置かずに、見通しをよくする配置のことです。狭いリビングではこの抜けを作ると、開放感が増してリラックスできるようになります。

入り口から窓まで、目線より高い家具を置かないようにするのがポイントです。