専門卒は就職において、「専門卒である」ことを有利に作用させることが難しい場面があります。
専門学校で学んだことを直接的に就職や入社後の業務に役立てられれば別ですが、特に大卒と比較するとどうしても不利になることが多いのが専門卒。
この記事では、専門卒と大卒を以下の6つの視点で徹底的に比較していきます。
1. 就職率
2. 年収
3. 出世スピード
4. コネ
5. 求人条件
6. 就活の進め方
専門卒で、就活をすでに始めている人や、これから就活をスタートさせる人にとっては、とても役に立つ内容が満載です。
ユーくん やっぱり結局大卒にはかなわないのが専門卒って話なのかな。
ダルマちゃん 確かに大卒が有利になることも多いんだけど、専門卒ならではの強みもあるんだ。ここではデータを使いながらしっかり比較していくよ!
専門卒と大卒で就職率を比較

専門卒と大卒では、就職率にどのような違いがあるのか見てみましょう。
以下は平成30年度の学歴別の就職率を表したものです。
▼学歴別就職率
学歴 | 就職率 |
大卒 | 97.6% |
短大 | 98.6% |
高卒 | 98.2% |
専門卒 | 99.6% |
参照:文部科学省「平成30年度大学等卒業者の就職状況調査」
ユーくん 専門卒の就職率が一番高いじゃん!99.6%ってほとんど全員といってもいいくらいだよね。
ダルマちゃん そうなんだ。就職率で見ると、大卒よりも専門卒の方が高い数値になっているんだよ。
このデータを見る限り、専門卒の就職率は非常に高いことが分かります。
専門学校は座学も多いですが、専門的で実践的な技術についてより詳しく学べることが多いため、即戦力として就職できる場合が多いのが特徴です。
「専門卒よりも大卒の方が就職しやすい」というイメージを持つ人もいますが、これはデータ上誤りだと言えます。
専門卒と大卒の年収比較

専門卒と大卒を年収で比較してみると、以下のようになります。
データ上では「高専・短大」の区分がありますが、専門学校はこの部類に含まれます。
▼学歴別賃金比較(全年齢計)
学歴 | 賃金(男) | 賃金(女) |
大学・大学院卒 | 400,500円 | 290,100円 |
専門卒 | 313,800円 | 258,200円 |
参照:厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査の概況」
ユーくん 結構違うね。月収にして男は8万円、女は3万円の違いか。。
大卒と専門卒の年収を比較すると、大卒の方がかなり賃金が高いことが分かります。
そして、その差は男性の方が大きいのが特徴です。
年収比較をの結果をポイントでまとめると、
・男の専門卒は月の賃金が大卒よりも8万円以上安い
・女の専門卒は月の賃金が大卒よりも3万円以上安い
・収入差は男性の方が顕著である
となります。