マンション売却の仲介を依頼した不動産会社によって、同じ物件でも売却価格が変わったり、売れるスピードも変わってきます。今回は、信頼できる不動産会社を選ぶコツと、注意すべきポイントをご紹介します。
目次
マンション売却には選ぶ不動産会社が重要
マンション売却におすすめの不動産会社を探すコツ
・1. 宅地建物取引業免許番号を確認する
・2. 会社の大きさよりも提案内容に着目する
・3. マンション売却に長けているか
・4. 同じ物件の販売実績の有無
・5. 営業担当者の信頼性も大切
マンション売却には選ぶ不動産会社が重要
マンションを売却するときは、数ある不動産会社の中からどの会社にお願いすればいいのか迷ってしまうものです。
マンション売却において、不動産選びは重要なポイントのひとつです。なぜならば、売却するまでに「売却価格の設定」「売却活動(広告宣伝・内覧の対応・買い手との価格交渉)」「契約書類の準備」など、かなりのステップを踏む必要があるからです。すなわち、信頼できる不動産会社を選べるかで、スムーズに売却できるかどうかが大きく変わってきます。
もし最初に不動産会社選びを間違ってしまうと、なかなか買い手が見つからず、結果的に予定していた金額よりも安く売却してしまうことになってしまった……など、不本意な結果になりかねません。
「一番高く売却してくれる不動産会社に頼もう」と考えている方も要注意です。不動産会社は多角的な視点から選ぶ必要があります。次に、不動産会社を探す際のコツをご紹介します。
マンション売却におすすめの不動産会社を探すコツ
不動産会社を選ぶときは、はじめから1社に絞るのではなく、何社かを候補に上げて比較するのが望ましいです。その際に、いくつかのコツを覚えておくとなお有利となるでしょう。
1. 宅地建物取引業免許番号を確認する
基本的なことですが、不動産の売買を仲介するには「宅地建物取引業」の免許が必要です。無免許業者ではないかを確認するためにも、不動産会社の免許番号は確認するようにしましょう。
免許番号内には「東京都知事(3)」のように数字が記載されています。この「(3)」は過去2回免許の更新をしていることを意味します。更新は5年に1度で、この例だと東京都で宅建免許の交付を受けてから15年経過しているな、ということがわかります。
ただ宅地建物取引業を営む事務所が東京都から変わったり東京都のほかに他道府県にも設置することになった場合、知事ではなく国土交通大臣の免許を受けなければなりません。そうなるとそれまでの「東京都知事(3)」は消えて「国土交通大臣(1)」となります。数字だけで会社の長さをはかることはできないということも、覚えておきましょう。免許があるかどうかの確認をして、数字は参考までに確認しましょう。
2. 会社の大きさよりも提案内容に着目する
不動産会社を探すときは、どうしても名の知れた大手の会社に目がいきがちですが、「会社の規模が大きい=売却力につながる」とも限りません。特に取り扱っている情報量に大きく差があるということはないからです。
大手では広告を大きく打ち出せたり、中小の会社は親身に対応してくれたりと、それぞれにメリットがあります。そのため、数社の不動産会社を比較する際には、大手と中小どちらも候補に入れておくと良いでしょう。
会社の規模よりも、着目すべきポイントはそれぞれの不動産会社が提供しているサービスの内容です。売却活動に力を入れていたり、売れなかった際の保証が手厚かったりと、各会社でサービス内容が異なるため、必要だと思うサービスを選択しましょう。
3. マンション売却に長けているか
一口に不動産会社といっても、不動産に関わる業務は購入・売却・賃貸など、また扱う不動産も新築から中古まで、対象はマンションか戸建か等、各社扱うものが違い得意不得意もあります。
マンションを売却したい場合は、不動産売却に特化しているか、マンションを扱った実績があるか、という視点で会社を選ぶようにしましょう。各会社のホームページなどから確認できます。
マンションを売却する人は「高く売りたい」、一方でマンションを購入する側からしたら「安く買いたい」と思うのが普通です。相反する業務を同一の担当者が行なっていないかどうかも確認するとよいでしょう。
4. 同じ物件の販売実績の有無
マンション売却を得意とする不動産会社を選んだら、次は「得意分野」にも注目しましょう。売却したいマンションと同じ物件を過去に販売している実績があればベストです。
そこまでではなくとも、売却したいマンションと似たような条件の物件を売るのを得意としている会社だと、より売却がスムーズに進む可能性が高いです。
5. 営業担当者の信頼性も大切
不動産会社を絞ることができたら、売却をサポートしてくれる担当者が信頼できるかも確認しておきたいところです。担当者からもらった名刺に「宅建士」の文字があれば、一定以上の知識があるという基準になるので覚えておくと良いかもしれません。また、それと合わせて売却の仲介経験が長い人だとなお良いでしょう。
もちろん、こういった知識や経験の面は重要なポイントですが、最も大切なのは、親身になってくれるか・きちんと相談に乗ってくれるかなど、人として信頼できるかどうかです。長く付き合っていくからこそ、信頼できる人を見つけたいところでしょう。