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業務エリア内の物件なら融資を受けやすい「地方銀行」
女性・若者・中高年を優遇「日本政策金融公庫」

業務エリア内の物件なら融資を受けやすい「地方銀行」

地方銀行とは、静岡銀行や千葉銀行などの、融資によってその地域の経済活性化を目的とした銀行です。

金融庁が発表している2019年4月の「銀行免許一覧」によると、全国の地方銀行(第一地方銀行64行、第二地方銀行38行)は合計102行あり、不動産投資の融資元のひとつです。メガバンクが全国の顧客を対象にしているのに対し、地方銀行は限られた地域の顧客(そのほとんどは県単位)を対象にしています。

地方銀行のメリットは(メガバンクと比べると)「審査のハードルが低いこと」です。デメリットは「業務エリア以外にある不動産だと融資が難しいこと」です。このデメリットをクリアするのであれば、地方銀行は選択肢のひとつに入れて良いでしょう。

女性・若者・中高年を優遇「日本政策金融公庫」

日本政策金融公庫は、民間の金融機関が行う金融の補完や国民生活の向上を目的にした政府系金融機関になります。例えば、「女性、若者/シニア起業家支援資金」では、女性(全世代)および35歳未満または55歳以上の男性が利用可能です。該当する方は、借入期間と金利が優遇されます。日本政策金融公庫のメリットは「ほかの金融機関の審査では難しい人でも通りやすい」「低金利なこと」です。一方、デメリットは「融資期間が短い」ことになります。

融資期間が短いということは、月々のローン返済額が多くなるということです。これにより、「家賃収入-ローン返済=手残り(キャッシュフロー)」が減ります。しかし、女性、若い男性、中高年の男性にとっては、1%台の低金利は魅力ですので有力候補のひとつになるでしょう。