
ハカン・チャルハノール(トルコ)
セリエAのインテルに所属するMFハカン・チャルハノールは、トルコ代表の主軸として今欧州予選でも活躍した。キック精度を武器に、ゲームメイクやプレースキックでチャンスを量産するその能力は、一級品である。
トルコは、欧州予選ではオランダやノルウェーと同じグループGで2位。進んだプレーオフでは、結果的に本大会出場を決めたポルトガルに1-3で敗れ、カタールW杯にはたどり着けなかった。トルコは日韓W杯(2002年)での3位躍進以降、本大会出場が遠のいている。
チャルハノールは現在28歳。今予選に挑んだメンバーは下の世代も多く、チャルハノールを中心とした現戦力を軸に熟練度を増すことで、トルコはかつての輝きを取り戻せるはずだ。

ダビド・アラバ(オーストリア)
2021/22シーズンより、長年所属したバイエルン・ミュンヘンからレアル・マドリードへと活躍の場を移しているDFダビド・アラバ。オーストリア代表では主将を務める。
オーストリアは今欧州予選プレーオフまで進出するも、初戦ウェールズ相手に1-2で敗北し、敗退が決定した。オーストリアはフランスW杯(1998年)以降、本大会出場から遠ざかっている。
個人のキャリアとしては順風満帆と言えるアラバだが、未だW杯出場の機会を得られていない。次回2026年W杯時には33歳となり、残されたチャンスは決して多いとは言えないだろう。少ない機会を生かして、自国を久々のW杯出場に導けるか。さらなる成長に注目だ。

ハメス・ロドリゲス(コロンビア)
ポルト、レアル・マドリード、バイエルン・ミュンヘンと、欧州の名門クラブを渡り歩いたMFハメス・ロドリゲス。現在はW杯開催地であるカタールのアル・ラーヤンに所属。コロンビア代表として、W杯直近2大会での決勝トーナメント進出の立役者でもある。
30歳となって迎えた強敵ひしめく今南米予選は、思うように進められず。ブラジルとアルゼンチンが順当に突破を決める中、コロンビアは大混戦の残り2.5枠の争いに巻き込まれ、惜しくもプレーオフ圏内の5位にも入れず、3大会連続のW杯出場は叶わなかった。
ハメスは2014年のブラジルW杯で得点王とベストイレブンを獲得し、一躍スター選手の仲間入りを果たした。かつての輝きを取り戻すためにも、再びのW杯での活躍が期待されていただけに、残念な結果となってしまった。