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「マイクロタイミングのずれ」の検証

「マイクロタイミングのずれ」の検証

わざとリズムを遅らせるジャズの「スイング」効果を科学的に説明
(画像=上から、①オリジナル、③3倍、②ずれなし、④反転/Credit:George Datseris,『ナゾロジー』より 引用)

ミュージシャンと音楽学者はジャズのスウィング感を出しているのは、マイクロタイミングのずれだと考えてきました。そして、研究者たちはスウィングの本質を解明すべくある実験を行ないました。

研究チームは、事前に録音された正確なベースとドラムリズムの中でプロのジャズピアニストに12曲を演奏してもらいました。

その演奏を元に、4つの異なる音源を準備しました。

①オリジナル。プロのジャズピアニストの演奏音源そのもの。マイクロタイミングのずれがある

②ずれなし。①を調整して、マイクロタイミングのずれを排除したもの

③2倍。①のマイクロタイミングのずれを2倍にしたもの

④反転。①のマイクロタイミングのずれを反転させたもの

①~④の演奏をプロとアマからなる160人のミュージシャンに「スウィング」という観点で評価してもらいました。