手数をすべて試す

日没後、新月回りでほとんど海面の視認が効かない状況となる。魚の活性が低い上、潮がとにかく動かないので、こちら主導でなんとか「きっかけ」を作りたい。

ジグヘッドのウェイトチェンジ、ワームのサイズチェンジ、カラーチェンジ、リトリーブ速度の変化。いっそ巻きの釣りを捨ててキワのふわふわ釣り。レンジを細かく切って、小さなワームを見せたり……。そういった心づくしがことごとく無視されてしまう。

ダート、メタル、これもダメ。

スモラバで40cm級ヒット

ほとんど唯一投げていないルアーがあって、それがスモラバ。トレーラーにいつもの2inchのバスワームをつけて、もぞもぞとノーアクションでラインスラックだけとるような、どこで何をやっているのかもわからない釣りをしていると、ぐいんとサオがひったくられ、40cm級のキビレがヒット。

『ライトブリーム』ゲームでチヌ2尾 最終手段の「スモラバ」にヒット
(画像=『ライトブリーム』ゲームでチヌ2尾 最終手段の「スモラバ」にヒットスモラバでキビレ40cm級(提供:TSURINEWSライター井上海生)、『TSURINEWS』より 引用)

この1/16ozのスモラバは、以前、釣具店でのリールのイトの巻き替えの待ち時間、特価品200円で出ていたのを購入したもの。また、この夏、一度ルアーケースを河口の釣り場の草むらでひっくり返してしまった際、大汗をかきながら最後に救出したものである。あのとき拾えておいてよかった。なんとなくこのスモラバでチヌは釣れるだろうというイメージが最初からあったのだ。