■低山トレッキングのルールや注意点

標高が低い山だからこそ楽しめる登山の魅力とは? 低山トレッキングのはじめ方
(画像=登って終わりではなく、下って家に帰るまでが登山、『男の隠れ家デジタル』より 引用)

低山は標高が低いといっても、登山であることには変わりない。実際に意外にも高い山よりも低い山の方がケガや事故が多いそう。どんなことに気をつけたらよいのだろうか?

「まず、山を歩くときは、決められた登山道を行くようにしましょう。そうでないと道迷いのリスクが高まるし植生や動物の暮らしをおびやかすことにもつながります。下調べをせずに現地に行くのではなく、事前に地図を見て登山道を調べておくのがいいですね。また、登山は早出・早着きが基本です。朝早く出かけ、お昼に山頂についてごはんを食べ、暗くなる前にバス停や駅まで降りておく。明るいうちに安全に帰宅できる場所まで来れば、あとは温泉に行くなり、一杯やっていくなり計画を立てやすくなります。もちろん装備も山を登るスタイルで揃えてください。登山用品店のスタッフに相談すれば、いろいろと教わることができますから。このように、登山である限り、準備や計画が必要なことは忘れないでください。段取り八分です!」

低山トレッキングは、高い山を登るよりもグッと自分らしくアレンジできる包容力のある楽しみ方があることがわかった。旅に出たときに遠くの低山を歩くのもいいが、まずは身近にある山を日常的に登るのが大内さんのおすすめ。日本は山地の面積がおよそ七割を占めるため、低山の宝庫だといえる。ときにテーマや視点を変えながら、末長く楽める趣味にしてみてはいかがだろうか。

取材協力:大内 征
低山トラベラー、山旅文筆家。歴史文化や神話民話を辿って日本各地の低山霊峰を歩き、ローカルハイクの面白さを探究。ピークハントだけにとらわれない“知的な冒険”を山旅に求め、文筆と写真と小話とでその魅力を伝えている。 NHKラジオ深夜便「旅の達人~低い山を目指せ!」レギュラー、著書に『低山トラベル』(二見書房)、『低山手帖』(日東書院本社)など。

取材、文・岡本のぞみ(verb)/提供元・男の隠れ家デジタル

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