管理栄養士試験を受験するための要件
管理栄養士試験を受験するためには、受検要件を満たしておく必要があります。
修業年限4年の管理栄養士養成施設を卒業した人は、実務経験に関係なく管理栄養士試験を受けることが可能です。
一方、栄養士養成施設を卒業した人は、実務経験によって管理栄養士試験を受験できるかが変わってきます。
修業年限が2年の短期大学または専門学校の場合、3年以上の実務経験が必要です。
修業年限が3年の専門学校の場合は2年以上、修業年限が4年の大学または専門学校の場合は1年以上の実務経験が必要になります。
また、実務経験は「厚生労働省令で定める施設」という条件がついていることに注意しましょう。
日本栄養士会によると、実務経験として認められる施設は以下のとおりです。
実務経験として認められる施設
・寄宿舎、学校、病院等の施設であって、特定多数人に対して継続的に食事を供給するもの
・食品の製造、加工、調理又は販売を業とする営業の施設
・学校、専修学校、各種学校、幼保連携型認定こども園など
・栄養に関する研究施設及び保健所その他の栄養に関する事務を所掌する行政機関
・ほか、栄養に関する知識の普及向上その他の栄養の指導の業務が行われる施設
引用:日本栄養士会
自分の就職先や職場が実務経験として認められている施設なのか、確認してみましょう。
管理栄養士試験の難易度は?独学で取得は可能?
管理栄養士の合格率は約60%と高く、努力次第で取得可能な難易度だといえるでしょう。
新卒の受験生の場合、合格率は90%と10人に1人が合格しています。しかし、4年制の管理栄養士養成施設を卒業し一度試験に落ちた既卒者・栄養士として経験を積んだ既卒者の合格率は20%前後と非常に低いです。
このことから独学での勉強は不可能ではありませんが、難しいことがわかります。時間に余裕がある人は、4年制の管理栄養士養成施設で管理栄養士になるための勉強を行うのも一案です。
管理栄養士試験に合格するためには、10個ある試験科目から出題される200問のうち60%以上の正答が必要です。
試験科目は以下の10科目です。
管理栄養士試験の試験科目
- 社会・環境と健康
- 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち
- 食べ物と健康
- 基礎栄養学
- 応用栄養学
- 栄養教育論
- 臨床栄養学
- 公衆栄養学
- 給食経営管理論
参考:厚生労働省
管理栄養士資格の取得に必要な費用
「管理栄養士試験を受けるためにどのくらいお金がかかるのだろう」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
管理栄養士試験の受験料は「6,800円」です。
参考:厚生労働省
受験料以外にかかる費用は過去問題集や模試などがあります。
過去問集は5,000円前後で購入できるので、最終的に管理栄養士資格の取得にかかる費用は1万円程度だと考えられます。
管理栄養士試験の模試も開催されているので、お金や時間に余裕がある人は受けてみてはいかがでしょうか。管理栄養士試験の模試は一回5,000円程度で受けられます。いろいろな機関で模試が行われているので、信頼できる機関で模試を受けてみてはいかがでしょうか。
参考:かんもし
参考:イシヤク模試