目次
不動産投資家が宅建資格を持つ意義
・取引相手からの信頼度が高くなる
・重要事項説明書の内容を理解できる
・将来に役立てることもできる
宅建資格を取る方法
不動産投資家が宅建資格を持つ意義
取引相手からの信頼度が高くなる
不動産投資をする上で、物件の売買するにあたっては、物件の売主や仲介業者、融資を受ける金融機関など、さまざまな取引相手が登場します。また物件購入後の賃貸管理においても関わる相手は不動産会社です。
宅建士の資格を持っていることが不動産会社に伝われば、資格を持っていない人よりも法律など専門性の高い知識に長けていることのアピールになり、また不動産投資のために宅建を取得したのであれば、より相手に真剣さが伝わります。
いくら知識があってもそれを証明するのはなかなか難しいですが、資格を持っていれば、それがスムーズに証明できることになります。取引相手の「信頼」を得ることによって、スムーズに投資を進められるでしょう。
投資先の物件選定においても、法令上の制限を知っていることが不動産会社に伝われば、物件がどんな場所に建てられているのかなどの専門的なやりとりもできるかもしれません。
重要事項説明書の内容を理解できる
「重要事項説明書」とは、物件に関して知っておくべき重要な事項や契約の条件が記載されたもの。賃貸契約や売買契約の締結を行う前に、必要となる書類のひとつです。
重要事項説明書の記載内容は専門的な知識を有する事項が多く、量も膨大にあるため、知識がなければ理解するのは至難の業。しかし宅建資格取得のため学ぶ知識には、重要事項説明書が含まれます。
あらかじめどのような事柄が取り上げられるか知っていると、記載内容も十分に理解できます。気になる物件を購入する前に、知識に則ってチェックをしていくことで、買い付けに失敗するリスクをあらかじめ軽減することにもつながります。
将来に役立てることもできる
宅建資格は、一度取得すると一生涯有効となる資格であるのも魅力のひとつです。保有しておくことで、将来におけるキャリアの選択肢の幅も広がるでしょう。
宅建資格を取る方法
宅建士の資格を取得するには、年に1度実施される「宅建試験」にまず合格をする必要があります。宅建試験の合格率は、司法書士や行政書士といったほかの国家資格と比べると取得しやすいといわれているものの、15~17%前後と決して高いものではありません。
人によっては、合格までに数年かかってしまうこともあります。合格するための学習時間の目安は150〜300時間程度とされているため、宅建士に合格するには、普段の仕事と平行して行うとなると試験の半年程前から勉強しておくことを心がけましょう。独学で合格する人もいますが、宅建資格の知識を学べるスクールや通信講座などを利用するのも手です。
注意しておきたいポイントは、試験を合格しただけですぐに宅建士として活躍できるわけではないということ。合格後は試験開催地の都道府県に登録手続きを行い、「宅地建物取引士証」の交付を受ける必要があります。
登録には、宅地建物取引の実務経験が2年以上なくてはなりません。実務経験が2年未満の人は、「登録実務講習」を受講し修了しなければ、登録することができません。おそらく不動産投資のために試験を受講したい人の中には実務経験がない人も多いはずなので、試験のあとに講習を受けるということを覚えておいてください。
また、もう一点気をつけておきたいのが、「宅地建物取引士証」に有効期限があることです。登録後、宅地建物取引士証の交付を受けた場合、5年の有効期限が過ぎたあとに宅建士だけが行うことのできる業務を行うのであれば、更新手続きをするようにしましょう。