不動産投資は、医師に向いている投資だといわれています。一体、どのような理由があるのでしょうか。今回は、医師が不動産投資に向いているといわれる理由を解説します。

目次
医師にとって不動産投資はメリットが多い
医師が不動産投資に向いている理由
 ・1. 金融機関から融資を受けやすい
 ・2. キャッシュフローを増やせる
 ・3. 万が一のとき、“保険”になる
 ・4. 本業以外の収入が得られる
 ・5. 節税効果が高い(初年度)

医師にとって不動産投資はメリットが多い

不動産投資は安定した収益を確保できるといわれています。ただし、不動産を購入するための資金が必要です。投資の規模や資産状況によっても異なりますが、基本的にはローンを組むケースがほとんどでしょう。

そんな中で、医師は不動産投資をするメリットが多いといわれる職業のひとつです。具体的にどういった点がメリットになるのでしょうか。

医師が不動産投資に向いている理由

医師が不動産投資に向いているとされる主な理由は以下の5つです。

1. 金融機関から融資を受けやすい

不動産投資用の物件を購入するには数百万円~数千万円以上はかかるため、全額自己資金での購入は難しく、融資を利用する方がほとんどです。融資を申し込む際、金融機関は買主の職業や収入といった「属性」と「物件の価値」をふまえて、融資の可否や限度額、金利を決定します。

医師という職業、特に勤務医は金融機関からの信用が厚く融資を受けやすい点が挙げられます。つまり圧倒的に「与信が高い」のです。

与信とは金融機関の融資や融資枠を供与すること。年齢や勤務先、年収といった属性によって判断されます。安定した収入が見込め、社会的信用も高い医師、勤務医は与信が高く、「融資を受けやすい」「低金利での借入れがしやすい」といった恩恵を受けられる場合があります。

不動産投資を行ううえで、これは大きなメリットでしょう。

2. キャッシュフローを増やせる

低金利での融資を受けられる場合には、キャッシュフローが増えます。キャッシュフローとは、家賃収入からローン返済額や経費、税金などを差し引いて手元に残った現金のこと。支出を減らすほど、キャッシュフローを多く残せます。

3. 万が一のとき、“保険”になる

医師に限らず、ローンを契約する際には審査の条件として「団体信用生命保険(団信)」への加入が求められます。加入すると万が一のことがあっても、保険でローン残額を返済できます。ローンの契約者が亡くなった場合、家族に不動産が残るので、そのまま保有し続けて家賃収入を得たり、売却したりすることも可能です。

また、不動産投資を始める以前から生命保険に加入しているケースも少なくないでしょう。もしも団信に加入すれば、現在の保険を見直すこともできます。

たとえば死亡保障が充実した保険に入っていたら、保障の範囲を小さくするプランに切り替えたり、場合によっては解約したりすることもあるでしょう。つまり、現在の保険料を見直すことにもつながるのです。

4. 本業以外の収入が得られる

不動産投資を行うことで本業以外の収入が得られます。もちろん株やFXなど別の投資もできますが、手間のかかる投資法は多忙な医師にとっては不向きな面もあります。

不動産投資は不動産の賃貸管理の業務を管理会社に委託することも可能です。管理業務を委託すれば、忙しい毎日に不動産投資を考える必要はなくなります。

「本業以外での収入を確保したいが、時間を割きにくい」といった場合にも取り組みやすい投資が不動産投資です。

5. 節税効果が高い(初年度)

医師は高収入であるため、所得額に応じて徴収される所得税や住民税の金額が高くなりがちです。不動産投資では、ローンの金利や減価償却費、雑費などが経費として認められるため、初年度は結果として節税効果が見込めます。