1匹目は食べごろサイズ

しばらくすると船長から「回収してください」のアナウンスで流し替えだ。今度はラインが船下に入っていく。流し替えごとに船の向きを変えるドテラ流しで攻める。

ラインがかなり船下に入っていくので、体を乗り出してラインが船底に擦らないようにして巻き上げていると、コツコツとしたアタリが出た。

タイラバの基本はアワセをしないこと。ジッと我慢でロッドが大きくしなるまで、同じスピードで巻き続ける。ようやくグッーとロッドがしなったので、ここで軽くアワセを入れて巻き上げ開始だ。

途中ココンココンという特徴的な引きを見せてタモに収まったのは、目の下1尺の食べておいしいサイズの本命だ。30分後にはハマちゃんも小型ながら本命を釣り、満足げな表情だ。

タイラバで70cm大型マダイ浮上に満足 超微速でのタダ巻きにヒット
(画像=ハマちゃんも本命ゲット(提供:週刊つりニュース中部版 APC・佐久間由郎)、『TSURINEWS』より 引用)

70cm大型マダイ浮上!

そして、7時ごろにそれは突然きた。イトが船下に入り込んでいく流しだったので、慎重に巻き上げていたところ小さなアタリが出たかなと思ったら、ゴッゴゴ~ンと激しく持っていかれた。

ドラグを緩めに設定していたので、ジッジッジッ―ッというドラグ音とともに豪快にイトが出ていく。25mくらいで掛けたが、50mまで一気に走られた。その後も1m巻いては2m走られるという具合で、60m近くまで出てしまった。

これではオマツリの心配もあるので、左舷トモの人に場所を譲ってもらい、左舷でやり取りする。少しずつドラグを調整しながら寄せていく。このやり取りを見ていた船長は、「青物かな?」とタモを持って待機。

残り10mまできたところで、船長が「青物だと船体に気がついて走りだすけど、こいつは走らないから大ダイかも」。そしてリーダーが入ったところで、ピンクの大きな魚体が現れた。そして船長が素早くタモですくい上げる。やりました~!船長がすぐにメジャーで測ると、ジャスト70cmの大ダイだった。