バチ抜けシーバスゲーム釣行
春の気配が感じられるようになった伊勢湾奥ではバチ抜けが始まって、この季節を待ちわびたシーバスアングラーたちでポイントは満員御礼の状態だ。
世間では簡単に釣れると言われるバチ抜けシーバスだが、簡単なのは特定の潮回りの限られた時間帯だけ。
3月上旬の夜も仲間から入れ食いの連絡をもらったが、塾の送迎を終えて向かったころには時合い終了。かろうじてボウズは逃れたが、残念な結果となった。
そんな訳で翌日、今夜こそはと意気込んで三重県四日市市の四日市港へ。この日の満潮は午後8時半ごろ。バチが抜けるかどうか微妙な潮回りだが、一等地を確保するため7時から運河筋に陣取った。
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反応渋く根魚狙い
勝負は下げに入ってからだが、取りあえずキャスト開始。当然ながら反応はなく、ボトムの根魚を狙って時間をつぶすが、これも渋い。
前日からの寒の戻りで時折みぞれが舞うなか、小ぶりのクロソイとタケノコメバルをキャッチしたところで満潮を迎えた。
やがて潮は下げ始めたが、確認できたバチは1匹。
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桟橋際でシーバスヒット!
結局、9時に見切りを付けるまで本命のアタリは一切なく、ポイントもガラ空き。いったい私は、何をしに来たのだろう……。
実はこの日、私にはわが家のニャンコにシーバスを献上するという重大な任務があった。このままバチパターンで狙っても期待は薄いので作戦変更。港内に居着いているシーバスに狙いを絞り、ストラクチャーをたたいていくことにした。
この冬は厳しい冷え込みのせいか、例年なら港内に湧いている20cm級のセイゴが姿を見せない。そのため数は期待できないものの、タイミングさえ合えば30~40cmクラスだけを狙って釣れる。
タックルは、さっきまで根魚を狙っていた極細PEラインのメバルロッド。1gのジグヘッドにパワーイソメをセットし、まずは常夜灯が絡む桟橋際にキャスト。明暗の境目を通した1投目、水面にギラリと魚体が翻った。
これをバラすと後がない可能性も高いので、遊ばせることなく慎重に寄せる。抜き上げたシーバスは43cmと小ぶりだが、これ1匹あればニャンコは満足してくれる。手早く血抜きと下処理を済ませて任務完了。これで肩の荷は下りた。
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