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高速カットボールの高速ってどういう意味?
【初心者向け】カットボールの投げ方!
高速カットボールの高速ってどういう意味?
野球中継を見ていると、たまに高速カットボールという言葉を耳にしますが、普通のカットボールとどう違うの?と思いますよね。
高速カットボールとは、ストレートとの球速差がほぼ無く、ストレートに極めて近いカットボールを高速カットボールと呼んでいます。
特にMLBで高速カットボールは重宝されており、ドジャースのクローザーであるケンリー・ジャンセン投手の高速カットボールは印象に残っているという人も多いのではないでしょうか。
彼の投球はストレート、カットボール、スライダーの3種類で構成されていますが、そのうちストレートが平均153km、カットボールが平均150㎞の球速が出ています。
このようにストレートとカットボールはほぼ同じ球速で、軌道だけが僅かに違うというボールになっています。
このように一見ストレートに見えて、実はわずかに変化しているボールを高速カットボールと呼びます。
【初心者向け】カットボールの投げ方!
ここからは、野球初心者向けにカットボールの投げ方を紹介します。
主にボールの握り方や、リリース時のコツなどをYoutubeの映像と合わせて解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
ダルビッシュ有投手がカットボールを解説!
この記事では、文字による解説だけでなく、Youtubeにある動画を使用して解説を行います。
今回はカブスに所属しているダルビッシュ有投手本人が解説しているカットボールの投げ方の動画も併せて載せておきます。ぜひ参考にしてみてください。
まずは、ボールの握り方です。同じカットボールでも握り方が微妙に違うと、それだけでボールの軌道は大きく変わってくる場合もあります。
ダルビッシュ投手の握り方は、人差し指の第一関節あたりをボールの縫い目にかけて、中指をその隣に添えるという握り方です。
ボールの変化量を調整するには、親指の位置や腕の角度で調整します。
ストレートと同じような握り方のため、それほど難しい握り方ではありません。
カットボールの腕の振り方
続いては腕の振り方です。ピッチングの基本としては、変化球でも直球でもどの球も同じフォームで投げられるのが理想だと言われています。
ボールによってフォームが変わっていたらバッターに球種を読まれて簡単に打たれてしまいますからね。
プロの世界では一見同じフォームで投げているように見えても、腕の角度のわずかな違いなど細かいところを相手は見ています。
そのため、カットボールを投げるときでも意識は握りだけ変えて真っすぐを投げるというイメージです。
腕の振りは、真上から投げる純粋なオーバースローの人や、少しサイドから投げる人など、様々な癖がありますが、どのような投げ方の人であれ、カットボールの時でも投球の基本であるまっすぐを投げるときの腕の振りを強く意識しましょう。
リリース時のポイントを紹介!
最後にリリース時のポイントです。リリースとは、指からボールが離れる瞬間のことを指します。
どれだけフォームが良くてもリリースの瞬間がダメだと、ボールが抜けてしまったり、引っかかってしまったりと、コントロールがつかないボールになってしまいます。
カットボールの場合は、先ほど握り方でも紹介しましたが、親指、人差し指、中指の3本の指で握ります。薬指と小指は宙ぶらりんです。
しかし、その薬指と小指は、リリースの瞬間に登場します。リリースの時に薬指と小指の2本にグッと力をこめるイメージで、指を丸める動きを加えます。
そうすると、ボールにサイドスピンがかかり、より横方向に動く切れ味鋭いカットボールが投げられるのです。