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高学歴でニートになってしまう5つの原因
高学歴ニートは主に2タイプある

高学歴でニートになってしまう5つの原因

高学歴ニートを作り出す5つの原因と対策 | 世界基準で見る高学歴ニートについても解説
(画像=『キャリアゲ』より引用)

高学歴なのに関わらずニートになってしまうのは、具体的にどのようなことが原因になっているのでしょう。

この章では、高学歴を持つ人がニートになってしまう理由を5つ挙げ、それぞれ詳しく解説していきます。

1.大学の同期と比較してしまう

難易度の高い大学に合格した経験は、大学生活やその後の社会生活においてもずっと残り続ける過去の勲章です。

しかし、大学合格という成功体験が、逆に「人より劣ることに対する恐れ」につながりやすいのも事実。

  • 自分は周りよりも優れている
  • 人に負けるなど考えられない

などの考え方が深く根付いてしまい、プライドが極端に高くなってしまうことが多いのも高学歴を持つ人の特徴です。

そのため、同期と自分を比較して、「あいつよりもレベルの低い企業に就職はできない」など、就職するチャンスがあっても自ら手放してしまうのです。

2.大学の看板が逆にプレッシャーになっている

レベルの高い大学を卒業した人にとっては、「○○大卒」という肩書きがとても大事。

常に大学の名前を背負い、卒業した後も「やっぱり○○大卒はすごいね!」と周りから評価されることを強く期待します。

しかし、裏を返せば「○○大学なのに大したことないな」と思われることをものすごく恐れているとも言えます。

自分よりも学歴の低い人に負けるなどとんでもない!という気持ちが常にあり、プレッシャーと常に戦い続けているのが高学歴の人たち。

そのため、自分よりも学歴の低い人に負けそうになるなどの場面に遭遇すると、あっさりとその場から去る選択肢を選ぶこともあります。

ユーくん こんな低学歴に負けるくらいならこんな会社辞めてしまおう、ってなっちゃうってことかぁ。プライドが高いってことだよね。

3.周囲の異常な期待がプレッシャーになっている

大学のレベルが高ければ、周りも過度な期待をするものです。

高学歴であるがために、「これくらいできて当たり前だろう」と思われることが多いのです。

学校の勉強は得意だったとしても、社会でうまく立ち回れるかは別の話。

「これまでのように周りの期待に応えなければ」と思えば思うほど自分を追い詰めてしまい、精神的に参ってしまう人は少なくありません。

ダルマちゃん ガッカリされてしまうかもしれない、という恐れが常につきまとうんだ。自分で自分にどんどんプレッシャーをかけてしまっているからね。

4.いつでも挽回できると考えている

高学歴の人は、「自分は人よりできる」という自負があります。

そのため、仮にニートになってしまっても「自分は高学歴だからどうにかなる」と信じて疑わないのです。

ですが、高学歴であろうとニートは「長くニートをしているとどんどん就職しにくくなる」のです。

▼年齢ごとのニート期間の比較表

1年以下5年越
20~24歳71.1%2.2%
35歳以上44.4%38.9%
参照:財団法人社会経済生産性本部 「ニートの状態にある若年者の実態及び 支援策に関する調査研究報告書」

いくら学歴が良くても、「ニートを続けている」ということが問題視されるため、就職において不利になるのは事実です。

上記のデータからも、35歳以上のニートのうち5年以上ニートを続けている割合がいかに多いかが分かります。

ダルマちゃん 20代前半のニートの約7割が1年以内に就職して脱ニートしてるからね。

ユーくん たしかに。それだけニートでぼやっとしてたら本気で就職できなくなってずっとニートを続けるはめになるってことだよね。

しかしながら、高学歴ニートの多くはこの問題をあまり深刻に捉えていません。

「学歴のない人と自分は違うんだ。自分は大丈夫、働こうと思えばいつでも就職はできる」と根拠のない自信を持っていることがあまりにも多いのです。

5.常識に対して疑問が多いから

高学歴ニートは頭脳明晰で思考力が高いです。

そのため、人が当たり前と考える常識的なことに対しても「なぜだろう」と考えることが多々あります。

「そもそも、なんで働く必要があるんだろうか」

と考え出し、どんどん掘り下げていくと、

「生きるために働く」

「何のために生きるのか」

「楽しいことをするために生きている」

「働くこと=楽しいことなのか」

となり、結論「働くことは楽しくない、ならば働く意味はない」という考えに至ることもあります。

働くことに意味を見出せなければ努力をする価値もないと考えるため、結局働かないことを選んでしまうのです。

ダルマちゃん 普通なら考えないようなことを自分なりに考えて極端な結論を出してしまうのは頭のいい高学歴の人がやりがちなことなんだ。

高学歴ニートは主に2タイプある

高学歴ニートを作り出す5つの原因と対策 | 世界基準で見る高学歴ニートについても解説
(画像=『キャリアゲ』より引用)

高学歴ニートには、大きく分けて

  • 働く意思はある人
  • 働くことに意味がないと考える人

の2種類に分けられます。

この章では、それぞれの高学歴ニートに注目し、どのような人たちなのかを詳しく解説していきます。

1.働きたいという意欲はあるタイプ

働く意思はあるけれどニートになってしまう高学歴の人たち。

なぜ働く意思があっても働かないのかを簡潔に説明すると、

  • 自分より学歴が劣る人が活躍する場にはいられない
  • 高学歴にふさわしい会社でなければ働く気がしない
  • 大学の看板を背負って社会生活を送ることが精神的にキツい

このような理由が挙げられます。

働く必要があるし、働きたいと思っていても、高学歴ならではのプライドや周囲のプレッシャーが障害となってしまうのです。

ダルマちゃん プライドが傷つくと簡単に仕事を辞めてしまったりするのもこのタイプにありがちなケースだよ。

2.働きたくないと考えているタイプ

もう1つのタイプは、「働きたい」、「働かなければいけない」、という考えがそもそもないニート。

思考力に優れている高学歴ニートの中には、

  • 働くことに意味を見出せない
  • 無駄なことに時間を費やしたくない
  • 必ずしも働く必要はない

と結論づけてしまっているため、仕事を探すことはせず、代わりにどうすれば収入を生み出せるのかを考え、投資などに目を向けることも多いです。

ダルマちゃん 「自分が100%納得できなければ行動できない」というのは、高学歴や頭のいい人にありがちな傾向なんだ。