営業職という仕事は向き不向きがハッキリとあらわれる仕事です。

なぜなら、営業職に向いている人と不向きな人の特徴があまりにも明確だからです。

「営業職っておもしろそう!」

「営業職でバリバリ活躍したい!」

など、営業という仕事に興味のある方に、今回の記事では

  • 営業職向きの人が持っている4つのスキル
  • 営業に向いている人の特徴
  • 営業に向いていない人の特徴

について、深く掘り下げていきます。

ぜひ参考にしてみてくださいね!

目次
営業職に向いている人が持つ4つの能力
営業職に向いている人の特徴5選

営業職に向いている人が持つ4つの能力

営業職に向いている人&向いていない人の特徴10選
(画像=『キャリアゲ』より引用)

営業は商品やサービスの価値を顧客に伝え、契約もしくは購入いただくことを目的とした仕事。

ものを売る営業職には、必要なスキルがあります。

ここではまず、以下のデータをご覧いただき、実際に営業職に就いている人たちが「営業職に必要なスキル」が何であると答えているのか見てみましょう。

ダルマちゃん 営業職に就いている人たちを対象にしたアンケートだからね!信憑性があるよね。

▼営業職1500人に聞いた「営業職に必要なスキル」

営業職に向いている人&向いていない人の特徴10選
(画像=参照:「課題発見力」と「ヒアリング力」が2本柱!営業職1500人に聞いた「16分野別」絶対不可欠スキル、『キャリアゲ』より引用)

このデータを見ると、最も多い回答が「課題発見力」そしてほぼ同率1位なのが「ヒアリング力」となっています。

人の話を聞きそこから課題を見つける、そして商品やサービスがその「課題」を解決するものであると伝えていくことが営業においてはかなり重要。

ダルマちゃん 人それぞれ抱えている課題は違うでしょ。だから人の話をきちんと聞いてその人の持つ課題を発見しなきゃいけないんだ。

ユーくん たしかに、誰にでも同じような売り文句で商品が売れ続けるはずないもんね。

この章では、以上のデータをもとに、営業職に必要な4つの能力に注目していきます。

あなたはこれら4つの能力をどのくらい持っているでしょう。

考えながら読み進めてくださいね。

1.論理的な思考で課題を見つける力

顧客の抱える課題を発見する力が最も大事だとされる営業職。

課題発見において主に必要なのは、以下のスキルです。

  • 論理的思考(ロジカルシンキング)
  • ヒアリング力

人の話を聞かなければ、課題を発見することもできません。

そして、聞いた話を理解し論理的に考えることで、明確な課題が見えてきます。

論理的に考えるとは、

A(根拠)だからBであると考えられる、よってC(結論)になる

と道筋を立てて考えること。

「たぶんあれだから、こうだろうな」などの「なんとなく論」ではありません。

営業において、きちんと論理的に考えたのちに「課題が何であるか」をあぶりだすスキルは必要不可欠です。

2.課題を解決する力

営業の仕事では、常に課題を解決していく必要があります。

ここでいう課題とは、

  • 効率よく営業回りをするにはどうすればいいのか
  • 今月の売上目標をどうすればクリアできるのか
  • あのエリアだけなかなか商品が売れないのはなぜか

などです。

これらの課題をそのままにせず、きちんと一つずつ分析し、課題解決策を見つけるのが営業の仕事でもあります。

ダルマちゃん 商品が売れないとしたら、それは売り方なのか商品に問題があるのか、まずそこから考えなきゃだしね。

ユーくん なるほどね。営業は課題解決の連続ってことか。

できる営業マンほど課題解決力が高く、そのスピードも早いため、「売れない」状況から「売れる」状況に短期間で変えることができるのです。

だからこそ、課題解決力が営業職には非常に重要な必須スキルと言えるわけですね。

3.顧客開拓する考え方と行動力

営業にもさまざまな種類がありますが、常に「一歩先を考える」ことをしなければ、成績を常に高く保ち続けることは不可能です。

なぜなら、一通り考えられる顧客全てに営業をかけ商品が売れたら、そこで数字が伸び悩んでしまうのが目に見ているからです。

ダルマちゃん 例えばコピー機の営業であるエリアの企業を回り続けたとして、ピックアップした企業全て回り終えたらその先は?ってこと。

ユーくん うーん。確かにそうだよね。新しい顧客となる企業をまた洗い出したり、一回NOをもらった企業に再度アピールしたりしなきゃいけないよね。

売れなければ「なぜ売れないのか」を考え、「こうすれば売れる」方法を導き出す力こそ、課題解決力。

営業職では課題解決力が必須となるのも納得できますね!

4.改善のPDCAを継続的に回し続ける力

PDCAとは、以下の意味を持つビジネス用語です。

  • PLAN 計画
  • DO 実行
  • CHECK 評価
  • ACTION 改善

営業職に限らず、PDCAのサイクルを繰り返すことはとても大事。

なぜなら、計画なしに実行はできませんし、実行した結果を評価しなければ改善もできずに、向上する可能性がなくなってしまうからです。

営業にはPDCAが特に重要だと言われています。

営業職におけるPDCAを具体的に解説すると、以下のようになります。

  • P‥数値目標を立てる
  • D‥営業をおこなう
  • C‥目標達成・未達の評価をする
  • A‥改善点を見出す(そしてPに戻る)

ユーくん なるほど。こうやっていかにして数値目標をクリアできるかを考えながら動いていくってことか。

できる人ほど、PDCAのサイクルを早く回し、結果をスピーディに出すことができます。

「とりあえず売らなきゃ、営業行ってこよう」

なんてスタンスでは、売れるものも売れませんし、売れたとしても「何が理由でうまくいったのか」が分からず次に繋がりません。

きちんと計画を立て、実行して結果を見直し改善する。

PDCAを継続的に回し続ける力は、営業職にはなくてはならない重要なものです。

ダルマちゃん もちろん、PDCAを回す過程でも論理的思考が欠かせない点も理解しておこう!

営業職に向いている人の特徴5選

営業職に向いている人&向いていない人の特徴10選
(画像=『キャリアゲ』より引用)

営業職に向いている人、というのは一体どのような人のことを言うのでしょうか。

この章では、先ほど紹介したデータを使いながら、営業向きの人に見られる5つの特徴について解説していきます。

1.コミュニケーション能力が高い

冒頭のデータで、営業職に求められるスキルとして以下の回答がありました。

▼営業職に必要なスキル(コミュニケーション関連)

ヒアリング力11.4%
対人コミュニケーション8.7%
人脈構築力5.4%
情報伝達能力5.6%
参照:「課題発見力」と「ヒアリング力」が2本柱!営業職1500人に聞いた「16分野別」絶対不可欠スキル

これら全てを合計すると、31.1%になります。

つまり、営業においてはコミュニケーション力が欠かせないということ。

コミュニケーション力が高い人とは、もっと簡単に言うと以下のような人のことです。

  • 人と話すのが好き、得意である
  • 人の話を引き出し傾聴することができる
  • 初対面の人とでもすんなり打ち解けられる
  • 人当たりがいいと言われる

営業では、「人」が相手です。

人間は機械ではありません。

「この人なんかあんまりいい感じしないな」

と思われたらその商談はきっと難航するでしょう。

ダルマちゃん 商品価値が伝わっても、営業担当の人柄が気に入らないから買わない、なんて人も少なく無いからね。

コミュニケーション力が高ければ商品が売れるとは限りません。

しかし、営業の仕事自体にコミュニケーションが必須となるため、コミュニケーション力はやはり必要なのです。

というわけで、コミュニケーション力の高い人は、営業職に向いていると言えます。

2.情報を取り行動に移せる

営業において、顧客や潜在顧客の情報を自分から取りに行き、集めた情報をもとに行動計画を立てる流れは基本中の基本です。

▼営業職に必要なスキル(情報収集力・行動力)

情報収集力8.4%
行動力7.1%
参照:「課題発見力」と「ヒアリング力」が2本柱!営業職1500人に聞いた「16分野別」絶対不可欠スキル

このデータを見ても、全体のうち15.5%もの営業職社員が、「営業には情報収集力・行動力が欠かせない」と回答しています。

情報収集力と行動力は一見全く別の能力のようですが、実はこの2つの能力の組み合わせがとても大事。

普段から、

  • お店や旅行の行き先について調べるのが好き
  • 計画倒れにならずきちんと実行する
  • フットワークが軽い

など、調べて動くことができる人は、営業職にも適した資質を持っていると考えられます。

3.事前準備や根回しができる

営業職は

  • 綿密な事前準備
  • あらかじめ根回しをする

以上の2つで成果をぐんと上げられる仕事です。

事前準備と根回しはほぼ同じ意味です。

根回しすることが準備であり、準備することが根回しにもなるということ。

ユーくん 根回しってなんか印象悪い気がするのは僕だけ?

ダルマちゃん なんだか小手先の裏工作のように思われがちだけど、根回しは悪いことではなくむしろ営業には必須なことなんだ。

営業においての事前準備や根回しとは、具体的に

  • 取引先担当者の立ち位置を把握しておくこと
    (その人の一存で購入するかどうかを決定できるのか)
  • プレゼンの参加者に事前に資料を配っておく
    (当日理解しやすくなるように)
  • 取引先のキーパーソンを把握する
    (必ずしも窓口となる人とは限らない)

などのことを言います。

やみくもに営業したところで、これらの事前準備や根回しができていなければ、なかなか契約には至りません。

営業職において、事前準備や根回しが大切な理由がお分かりいただけたのではないでしょうか。

何事においても、普段から

  • しっかりリサーチしてから行動する
  • 土壇場で困らないようトラブルを未然に防ぐ

などができる人ほど、営業向きであると言えます。

4.体力に自信がある

営業の仕事は、基本的によく歩きます。

法人営業の場合は1日にいくつもの会社を渡り歩き、休憩もままならないこともあるでしょう。

ルート営業にしても、のんびり1カ所だけ訪問してその日は終わり、なんてことはまずありません。

夏の暑い日や冬の寒い日、雨が降ろうと雪が降ろうと営業は体を動かすのが仕事です。

ユーくん 夏に炎天下の中スーツで歩く営業マンとか、確かにいるよね。見てるだけでも大変そう。

体が丈夫で、体力面に自信がある人でなければ現実的に営業職は務まりません。

5.ストレスに強い精神力がある

どんな仕事でもストレスがかかるとはいえ、営業職のストレスはかなりのもの。

営業においてストレスを感じる場面を挙げてみると、

  • 取引先の担当者が常に迷惑そうにしている
  • 飛び込み営業で門前払い
  • 営業成績が伸び悩んでいる
  • 休日でも顧客の都合で呼び出される
  • さんざん話した挙句「他社製品に決めた」と言われる

などさまざまな例があります。

人間誰しも人から「NO」を喰らうとメンタルに重い衝撃が走るもの。

NOをいくらもらっても、「さ、切り替えて次に行こう」、「じゃあ違うアプローチにしようかな」と前向きに考えられる鋼のメンタルこそ、営業職には欠かせないものです。

普段から、

  • 人から誘いを断られても落ち込まない
  • フられてもめげずに何度も告白する
  • どんなに凹んでも寝れば回復する

など、強いメンタルを持つ人であれば、営業職はとても向いているでしょう。

ダルマちゃん メンタルの強さだけでは営業で数字を上げるのは無理。でもメンタルの強さがなければ営業スキル云々の話をする前に辞めちゃうからね。

ユーくん 打たれ強い人じゃないと、参っちゃうかもしれないね。確かに。