筆者は川崎に住んでいて、ラフアンドロード川崎店は自宅から遠くない距離にある。
バイク関係の仕事についてからは「横浜にあるバイク用品メーカー」ということで、川崎在住の筆者にとっては親近感がわく存在だ。
ラフアンドロードの製品と言えば、アウトドアメーカーなどで使われる、高機能素材をいち早くバイク用品に採用している印象が強い。
それでいて、比較的お値段はリーズナブルなのだ。
デザイン自体は質実剛健なイメージが強く「昔ながらのバイク用品メーカー」という印象が強かった。
だがここ数年潮目が変わってきている。カジュアル思考の製品が徐々に増えてきているのだ。
今期、特にその傾向が強く感じられたジャケット2着とパンツを1着を紹介しよう。
目次
RR7313 ライディングZIPメッシュジャケット
RR7349 マウンテンメッシュパーカー
RR7313 ライディングZIPメッシュジャケット
品番:RR7313 製品名:ライディングZIPメッシュジャケット
カラー:ベージュ・ブラック・ネイビー・オリーブ・シルバー
サイズ:M・L・LL・XL・BL・BLL・WM・WL
プロテクター:肩・肘・脊椎 価格:16,280円(税込み)
まずは素材から触れてみよう。
表地にはスパックスメッシュNEWを採用しており、一般的なメッシュに比べて硬く丈夫な素材なので、転倒時などに擦れなどから守ってくるだろう。
内装に採用されているスーパーエアメッシュは柔らかく肌触りが良い。吸汗性に優れていることから汗をかいてもべたつきにくいのもポイントだ。
汗をかきやすい襟もとには吸湿速乾性に優れ体表温度を快適に保つクールマックスメッシュが採用されている。
フルメッシュジャケットなので風抜けが良いが、汗をかいてもべたつかず、表と裏で生地を分けることで強度を増しているのも素晴らしい。
デザインはシングルレザージャケットをメッシュにしたという表現がピッタリだろう。
左胸元のポケット二つがデザインアクセントになっていて、上側は容量充分、近年大きくなっているスマートフォンを納めることができる。
下側は高速道路の通行券や小銭を入れておくには良いかもしれない。
二輪メーカー製品は大きなロゴが入っている製品が多く、好き嫌いが分かれるところだが、こちらの製品は左腰脇のタグのみ。
さっと羽織って近所のカフェに出かけられる気軽さが良い。
筆者は普段SサイズかMサイズを着用することが多く、こちらはLサイズを着用したが、腕部分が多少たるんでいるものの、腰部分などは絞って調整できる。
サイズ展開が広いのもライディングZIPメッシュジャケットの特徴だ。一般的なサイズの他にBが付くサイズが展開されており、ゆとりあるシルエットになっており、レディースサイズも用意されている。
RR7349 マウンテンメッシュパーカー
品番:RR7349 製品名:マウンテンメッシュパーカー
カラー:ブラック・オリーブ・シルバー
サイズ:M・L・LL・XL
プロテクター:肩・肘・脊椎(肩肘はCEパッド) 価格:23,980円(税込み)
マウンテンメッシュパーカーに関しては表地はスパックスメッシュ【NEWではない!】襟もとにアイスムースメッシュが採用されており、裏地は一般的なポリエステルメッシュとなっている。
スパックスメッシュとスパックスメッシュNEWを比べると、スパックスメッシュの方が糸が細い印象を受けた。だがどちらも一般的なメッシュと比べると生地の強度に優れている点は変わりない。
裏地も吸水性が良さそうなメッシュが採用されており、首元のアイスムースメッシュはキシリトール加工が施されることで吸汗速乾、接触冷感、消臭効果も備えたハイテク素材となる。汗をかきやすい襟もとにピッタリの素材だ。
デザイン面で目を引くのはギミックとポケットの多さだ。
一見、ややコンパクトで微妙な容量に見える胸元二か所のポケットは、入口こそ広くはないものの収納量はなかなかのもの。胴の両脇二か所と比べても広そうだ。
左胸や右腕に縫い付けられたコンパクトなポケットは、デザインのアクセントと割り切ってしまってもいいが、アクションカムの予備バッテリーを入れても良いかもしれない。
腰の部分にはサイクルジャージのようなポケットがついておりこちらは大容量。休憩時にグローブを入れておいてもいいだろう。
袖口のポケットに別売りのカード、コインホルダーを装着できたり、腰ポケット横からペットボトルホルダーが登場する機能は斬新ながら使い勝手が良さそう。
製品名にはアウトドアを感じさせる「マウンテン」というキーワードが入っているが、個人的にはアウトドア×ミリタリーのミックスという印象を受けるデザインだ。
ジャケット前身ごろ右側に配されているデイジーチェーンやD環が感じさせる要因だろう。
カジュアルな雰囲気を演出するフードはボタンとマジックテープで脱着可能。夏場首元の日焼けを防ぐにはあった方が良いが、バタつきが気になるなら外してしまってもいいだろう。
こちらもワンサイズアップのLサイズを着用したが、腰や二の腕部分を絞ることで調整ができた。
メーカーロゴに関しては左胸と右腰のあたりに入っているが、胸は同色、腰部分も小さいので目立ちにくい。