日本で1番メジャーなプロスポーツといっても良い人気と歴史を誇るプロ野球。
野球ファンの中には、野球経験がある人も多くいると思いますが、女性ファンなど、全く経験のない人も決して少なくありません。
この記事では、「死球」について解説していきます。
デッドボールとも呼ばれる死球ですが、死球に関するルールは意外とややこしく、しっかりと理解できてない人もいると思います。
そんな野球未経験のファンの人はぜひこの記事を読んで知識を深めてみてください。
死球とは?
死球とは、野球やソフトボールで使われる用語です。
和製英語で「デッドボール」とも言われます。
野球は試合の中でピッチャー(投手)とバッター(打者)が対戦するわけですが、ピッチャーが投じたボールがバッターに当たってしまった場合に「死球」となりバッターは1塁へと進塁することができます。
但し、バッターにボールが当たった場合でも、「投げたボールがストライクだった」「バッターがバットを振っていた」「故意にボールに当たりにいった」「故意にボールを避けなかった」場合は死球とはならず、打席は続行されます。
死球の歴史
野球では、ピッチャーがバッターの身体の近く(内角)に投げることが駆け引きであり戦術です。
良いバッターほど、内角を攻められるために死球のリスクが高まるといえます。
駆け引きの中で、ピッチャーがわざとバッター顔付近にボールを投げ身体をのけ反らせることがあります。
そうすることでバッターは恐怖心がわきバッティングの際に踏み込みが甘くなって打ち損じてしまうのです。
但し、こういった戦術は精巧なコントロールを持ち合わせているからこそできるもので、失投して頭部付近への死球になることも少なくはありません。
特に頭部への死球は命への危険もあり、トラウマから恐怖心が湧き選手生命を短くしてしまうことにもつながります。
そうした歴史を繰り返した中で、NPB(日本野球機構)では、1982年に「危険球」に対する規定が制定され、現在では頭部付近への投球や死球に対しては「危険球退場処分」のルールが適用されています。