ボディビルダーにとって大切な縫工筋
縫工筋は名前の由来も面白いし、形も独特である。身体を絞ったときはかなり目立つ筋肉であるにもかかわらず、縫工筋が話題になることはあまりない。なぜなのか。それは、よほど体脂肪を低く保たないと縫工筋は体表面に表れてこないからだ。ふだんはほとんど見えないから気づかない。気づかないから重要視されないのである。
しかし、ボディビルダーならそんなことは言っていられないはずだし、コンテストに出場する予定があるならなおのことである。大腿部正面に縫工筋が太くうねっていれば、それだけで審査員や観客に猛烈なアピールができるし、コンディションがピークであることを示すことができるのである。
縫工筋をより目立たせるポージング
コンテストコーチで知られるダレン・メーリングは、フリークフィットネス社でオンライン指導を請け負っている。これまでに多くの本格的なアスリートたちをコンテストのステージに送り込み、大勢が優秀な成績を収めてきた。指導力に定評のあるダレンによるンディションが十分に作られているなら、このポーズを積極的にとることで大腿部正面のディテールを存分に強調することができる。もちろん、大腿四頭筋の外側部の膨らみも見せたいので、脚の向きは必要に応じて内側に向けることも忘れないようにしたい」
縫工筋を強調したいと思うなら、何より重要なのは十分に体脂肪を絞ることにあるわけだが、絞ったときにこの部位が強烈に浮かび上がるように、できるだけ縫工筋を肥大させておきたい。
下記に5種目紹介するが、フロッグスクワットとグルート&ハムレイズも縫工筋のトレーニングには有効なのでぜひ取り入れてほしい。
縫工筋を強調する脚のワークアウト
- 1ワイドスタンス・スモースタイル・スクワット 10 レップ×1セット 8レップ×1セット 6レップ×1セット
- 2レッグエクステンション 12 レップ×2、3セット
- 3シシースクワット 10 〜15 レップ×1、2セット
- 4フロッグスクワット(またはジロンダ・ハックリフト) 15 レップ×1、2セット
- 5グルート&ハムレイズ 限界レップ×3セット
- 6ライイング・レッグカール 限界レップ×2セット
- 7アブダクター&アダクターマシン 12 レップ×2、3セット
※アブダクターとアダクターをスーパーセットにして行う。
フロッグスクワットはビンス・ジロンダが推奨したもうひとつの種目がジロンダ・ハックリフトである。フロッグスクワットなどと呼ぶ人もいる。肉食恐竜のような大腿部を作り上げたトム・プラッツもこの種目をよく行っていた。ただ、彼の場合は独自の工夫をしていて、膝の向きは固定され、背もたれに尻をつけないで行う点に特徴があった。そうすることで、彼は大腿四頭筋の外側広筋への刺激をより強めたのである。
グルート&ハムレイズはハムストリングと殿筋を強烈に刺激してくれるが、残念ながら、この種目を行うための専用ベンチを所有しているジムは少ない。専用のベンチがない場合は、ラットプルダウンマシンで代用することができるので、やり方をぜひマスターしよう。この種目では身体を持ち上げる際には縫工筋も協働筋として働くので、縫工筋を発達させたいという人にもおすすめだ。
この記事で解説した種目をマスターして縫工筋を肥大させて強烈な脚を手に入れよう。
文・William Steven Litz/提供元・FITNESS LOVE
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