目次
夏のキャンプで注意したい虫2選(吸血)
夏のキャンプで注意したい虫1選(菌保有)
夏のキャンプで注意したい虫2選(吸血)
ブユ(ブヨ・ブト)
ブユはさまざまな呼び名がある体長3~4mm程度の小さな虫です。キャンプと相性のいいきれいな川沿いで発生しやすくキャンプ場でも頭を抱える害虫になります。身近な害虫の蚊のように吸血性があり、ブユは皮膚を噛み切り流血させる厄介な虫です。
さらに毒を持つためかゆみが長続きすることから、きれいな川沿いのキャンプ場では必ず虫除け対策が必須になるでしょう。ブユが発生するのは夏の朝夕です。肌を露出させないことが一番の対策です。
さされても掻かない
ブユに刺されると痛みやかゆみ、場合によっては発熱も伴います。噛み跡を掻いてしまうと悪化する恐れがあるため、適切に対処しましょう。傷口を洗い毒素を絞り出すようにした後、43℃ほどに暖めたタオルで患部を暖めていくと毒素を弱くできます。
刺されないようにするには、きれいな川沿いのキャンプ場を避けたり朝夕の涼しい時間帯の露出を減らしましょう。昼間はブユの活動が鈍ることから、薄着になってもブヨに関しては問題ありません。
2:アブ
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ブユより大きく単独で行動し、昼間にも襲ってくる害虫です。キャンプでは非常によく見かける虫で蚊のように吸血性がありますが、アブも皮膚を傷つけるため蚊よりも厄介な害虫になります。ハチのような外見をしていますが、毒針などはなく無毒です。
発生時期は夏となり川沿いのキャンプ場では発生しやすく、日中に活発に行動することから川遊びの最中に被害に遭いやすくなります。そのため、快適なキャンプをするには虫除け対策が重要です。
比較的対策しやすい
アブは比較的対策しやすい害虫です。市販の虫除け対策グッズの中にはアブにも効果がある製品もあり虫除け対策しやすいです。また、ハチのように目視しやすく集団で飛んでくることもありますが、単体での活動も多いため対処しやすいなります
ブユは小さく羽音がせず、集団で来ることがあるためアブよりも対処がしにくい害虫です。どちらの虫もキャンプ場では見かけやすいため、虫よけ対策をきちんとしましょう。
夏のキャンプで注意したい虫1選(菌保有)
1:マダニ
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マダニは吸血性の小さな害虫です。蚊やアブのように飛行することはなく、草むらに潜んでいて皮膚に潜り込むように吸血しながら満腹になるまで居続けます。吸血前は3~4mm程度の小さい虫ですが、吸血することで最大2cmほどに膨れ上がるため、吸血後に気づきやすいでしょう。
他の虫と比べ下手に退治してしまうと頭部が皮膚に埋まったままになることも考えられるため、病院で適切に処置を受けたほうがいい非常に厄介な害虫です。
保有病原菌
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キャンプで見かけたり、被害に遭う害虫の中でマダニは特に注意したい害虫です。他の虫はアレルギー反応や毒の影響により吐き気、痛みなどの症状がありますが、マダニの場合は病原菌を保有している確率が高くさまざまな病気になる可能性があります。
特に西日本では、ウイルス性の病気としては致死率が高い重症熱性血小板減少症候群(SFTS)を発症する可能性が高いです。そのため、キャンプを快適かつ安全に楽しむにはマダニ対策は必須です。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは
SFTSは近年発見された新しい感染症です。発熱、嘔吐などの症状に加え、白血球や血小板の減少などの症状が現れます。前述したように命を落とすケースもありますが、2022年2月時点では有効な治療薬、予防方法がないためマダニに血を吸われないようにすることが重要です。
SFTSの他にもライム病、ダニ媒介脳炎などさまざまな病気に感染する恐れがあるため、キャンプなどのアウトドアでは特に注意しましょう。
草むらに近づくときは肌の露出を控える
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マダニの対処方法は、草むらに近づかないことと肌の露出を避けることの2点です。マダニは、裏庭や畑など身近な場所に潜んでいることもあり、キャンプのように自然との距離が近いアクティビティは被害に遭う可能性が高くなります。
そのため、キャンプで草むらに近づく場合はズボンの裾を靴下の中に入れたり、マダニに有効な虫よけスプレーを使うなど徹底しましょう。野外で活動した後はきちんと着替えて入浴することも大切です。