昭和の時代も過ぎ去り、かつてあちらこちらで見られていた農村の風景もすっかり見られなくなったと時折耳にします。

しかし、それは違うと言わざるをえません。電車に乗って山間の方へ足を運べば、水田が広がる風景を存分に堪能することもできるのです。特に、水田が傾斜に合わせ、段々上に作られた「棚田」はその美しさから、多くのフォトグラファーや旅行好きからも愛されています。

今回は、そのような棚田が見られる名所のひとつ、奈良県生駒市、西畑を紹介しましょう。

目次
奈良西畑の棚田へ出発!
ひたすら坂を上がる
実りを感じさせる棚田の風景
夕暮れの坂を下る
まとめ

奈良西畑の棚田へ出発!

奈良県南生駒、西畑の棚田へお出かけしよう!
(画像=『たびこふれ』より 引用)

<南生駒駅周辺>

西畑の棚田へ電車で向かう場合、最寄駅は近鉄電車生駒線南生駒駅となります。近鉄電車に乗り慣れていない人は、乗り換えに注意しましょう。

ここからすぐに西畑の棚田へ到着、ということであればよいのですが、残念ながらかなりの距離を歩くことになります。

奈良県南生駒、西畑の棚田へお出かけしよう!
(画像=『たびこふれ』より 引用)

<気を付けるべきポイントは「坂」>

特に注意すべきは、ずっと上がり坂が続くということ。

滑りにくいシューズはもちろんのこと、暑い日は熱中症対策も怠らないようにしましょう。道中疲れたと感じたならば、変にがんばろうと思わず一旦休憩をとるようにしてください。無理せずバスやタクシー等を利用するのもよい方法です。

また、生駒ケーブル生駒山上駅からでも徒歩20分程度で行けるとの情報も耳にしましたが、今回こちらでは未確認です。

奈良県南生駒、西畑の棚田へお出かけしよう!
(画像=『たびこふれ』より 引用)

<あちらこちらにきれいな水田が>

西畑の棚田に向かう道中にも、たくさんの水田を見ることができます。そのいずれもが大事に手入れされており、今回のメインとなる西畑の棚田に勝るとも劣らないものです。日々都会の喧騒に晒されている方にとっては、癒しの風景となってくれるでしょう。

特に、水入れを行なっている5〜6月ごろのよく晴れた日には、青空が水面にリフレクションし、とてもさわやかな画に出会うことができます。思わずさまざまな角度から写真を撮りたくなってしまいますが、その際は近隣住民の方々に迷惑がかからないようにしましょう。決して、観光客のために水田を作っているわけではないのですから。

奈良県南生駒、西畑の棚田へお出かけしよう!
(画像=『たびこふれ』より 引用)

<秋も待ち遠しくなる光景>

ひたすら坂を上がる

先ほども述べた通り、道中はひたすら坂が続きます。

棚田のある西畑地区の中には、「暗峠(くらがりとうげ)」という場所があります。

奈良県南生駒、西畑の棚田へお出かけしよう!
(画像=『たびこふれ』より 引用)

<どことなく物語を感じさせる右曲がりの坂>

古くは江戸時代より参勤交代等に用いられる街道として整備されていた、南生駒から東大阪へと続くこの道。現代においては交通の難所としてテレビのバラエティ番組やYouTube動画等で取り上げることがしばしばあります。

その一部は25度を超える強烈な急勾配となっており、自動車であっても上り終えるのに大変な労力を要するといわれています。

奈良県南生駒、西畑の棚田へお出かけしよう!
(画像=『たびこふれ』より 引用)

<坂はどこまでも続いている>

今回はそこまで足を運んではいませんが、時間と体力が余っているのならば一度訪れてみるのもよいでしょう。