多細胞生物は思ったよりも個々の細胞に依存しているかもしれない

植物の細胞はからだから切り離されても、単独で”自分の成長すべき方向”を認識している
単離された細胞に方向性が残っている原因はまだわかっていない / Credit:depositphotos(画像=『ナゾロジー』より 引用)

今回の研究により、多細胞生物の生命活動においても、個々の細胞の独自性が重要であることが判明しました。

成長の方向性といった重大な問題でも、植物たちは細胞の統制だけではなく、細胞間の独自性を調整することで決定していたのです。

もしかしたら多細胞生物は、思ったよりも個々の細胞に全体像を依存している生き物なのかもしれませんね。


参考文献

sciencedaily

Current Biology


提供元・ナゾロジー

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