研究3
最後の研究はより大規模なものです。ヨーロッパ46カ国の66,281人が対象となりました。そして、この大きな研究においても、幼少期に貧困であればあるほど、権威主義的なリーダーを好む傾向があることが結論づけられたのです。
「研究2」と同様に、幼少期の貧困によるストレスの影響が大人になっても続いていることが分かりました。これは、その後の教育水準や収入、その時点のストレスなどとは無関係に影響を与えているものでした。
結論
3つの研究いずれにおいても、「幼少期の貧困」を経験した人物が「権威主義的なリーダー」を選ぶ傾向を示しています。
これは、貧困経験者が「世の中は平等ではない」ことを身にしみて理解しているからなのかもしれません。世の中には「持つ者」と「持たざる者」が存在している。そういった事実を体感しているからこそ、「平等」といった理想を振りかざすことのない「権威主義的なリーダー」に無意識的に惹かれている可能性があります。
via: inquisitr / translated & text by なかしー
提供元・ナゾロジー
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