クロスの張り替えは現況と売却価格とのバランスが大事
基本的には、マンション売却時にクロスの張り替えをする必要はありません。なぜなら、中古不動産の売買は「現況渡し(現状のまま引き渡す)」が原則だからです。極端にいえば、もしクロスが破れていても、マンションの現況と売却価格とのバランスが取れていれば買主は納得します。とはいえ、「もっと早く高く売りたい」という場合は、クロスや天井を張り替えることで内覧時の印象が良くなるケースもあります。
例えば、マンションの室内がきれいで買主がリフォームをする必要がないのであれば、「引き渡し後、リフォーム等の手間がかからずすぐに住むことができる」という付加価値をつけることができます。また、買主が負担するリフォーム費用がない分、売却価格が相場よりやや高くても売れる可能性がありますので、その事実を仲介会社に伝え、アピールポイントとしてしっかり訴求してもらいましょう。どちらにしろ大事なのは、クロスの状況を買主にしっかり把握してもらうことです。
クロスの張り替えの必要性は、売却マンションの特性や現況を考慮し、総合的に判断する必要があります。ターゲットになる顧客の属性等にも左右されるため、迷ったら売却を依頼する仲介会社に相談し、不動産のプロによるアドバイスを受けるのが一番でしょう。
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提供元・RENOSYマガジン
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